文化的生活の記録

「旅文学」の小さな本を作っています。

本にしたい景色ばかりで

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ブログを更新していない間に2つの旅に出ていた。Twitterやインスタに情報を載せつつもブログに書いていなかったのは、それらがまた本の題材になる気がしたから。でもそんなことを言っていたらいつまでもブログが書けない。ブログに書いたっていいじゃないか、最初に作った本だって元々はブログだったんだから。

おもしろミラクルルート・とびしま海道

GWの旅計画で時間の都合上実行できなかったけれど、気になっているとブログ(計画を楽しんでこそ旅/高知からの「おもしろミラクルルート」 - 文化的生活の記録)に記載した「おもしろミラクルルート」を広島側から実行した。当初「全て陸路」とツイートしてしまったけど、要は全て車や自転車で移動可能なフェリーを使わないルート。車で「愛媛県」に上陸出来るなんて、土地勘のない人間には全くピンとこないこの面白いルート。

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実際に訪問すると、島に入ったと同時に方々から甘い良い香りがする。それはきっとミカンの花が咲いている季節だから。こんな幸せな暮らしがあるのか。もちろん私の田舎のような山奥の限界地域と同じ「海の限界地域」で、同じ空気を感じるところもあった。けれど山より圧倒的に明るい。そのミカンの香りや、海という開かれた環境がそう感じさせてくれるのだろうか。

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いくつもの島を橋で渡る。その不思議さや景色の美しさについシャッターを切ったけれど、その中から特別な一枚を選ぶのが難しい。そんな旅であった。

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これは広島に帰ってきたときの景色。慣れ親しんだ広島もなかなか良い。

横川・三滝・土橋

今日は夫が遠方に出かけていたので、私と子どもで出来ることをしようと計画した。地図を振り返ると旅というほどではない近場のお出かけである。しかし見知らぬ土地をウロウロするだけで、旅人の気分を味わうことができる。

目的地は広島市の「三滝」。いつかここの山を登りたいと考えていたのだが天気は曇り。雨の可能性もあるため山頂までは行かず、山の手前に位置する三滝寺を目指した。

JR山陽本線の横川駅は以前『BRANCH_HIROSHIMA』でも取り上げた場所。今日は南口ではなく北口からスタート。打越町から太田川放水路沿いを北上し三滝橋を渡る。

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視界が開けたせいか気持ちよく、雨がポツポツと落ちてきたというのについ雑草集めに精を出してしまった。

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三滝寺は緑が美しい場所であった。秋は紅葉が楽しめる場所として有名なのだが、初夏も良い。三滝というだけあって三つの滝があるから、夏に涼を求めて訪問するのも良さそうだ。

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今回は三滝寺をお参りして「空点庵」という茶店で休憩。しっとりした魅力のある店であった(長くなるので今回は省略)。

三滝寺から往路と同じルートで横川駅に戻り、市電(広島電鉄路面電車)に乗って土橋方面へ。土橋には広島蔦屋書店のリトルプレスフェアポスターの撮影に関連するお店があることを思い出し急遽訪問した。

↑「あなたの知らない世界」ということは……そう、『あなたの知らない宮島』も出てきますよっ。私の他の本も並べていただいております。要チェック!

……で、そのお店”nice nonsense books”、本日は残念ながらお休みの日。調べてから来なかった私が悪い。今度はちゃんと営業日を確認し再訪予定。その時は近くの土橋温泉にも入らねばと思っている。

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↑土橋温泉とnice nonsense books

せっかくなので土橋で他に立ち寄るところはないか、と辺りを見回す。電停の通りで、重要な場所を思い出した。噂には聞いていたものの訪問したことのなかった「中村屋」である。

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↑どうですか、この外見と中身のギャップは!

いつも人から「広島でオススメのお店ある?」と言われるたびに挙げていたこの店。市電からよく見るのに、肝心の自分が行ったことのない店。行ったことがないのに紹介するとはどういうことだ!と言われそうだが、ネットでも良い写真ばかりあがっているし、実際に訪問した人がみんな満足げなリアクションをするので間違いないとみていた。

で、実際に自分も訪問して思ったのは「現場に行ったら、もっと良さがわかる店」ということである。あの店の良さを写真におさめるのは難しい。あの空気を感じてもらう以外にないのだ。

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私たちの後には女子高生二人組が入店してくるなど、年齢問わず惹きつける魅力のあるお店。ぜひ実際に足を運んで体感してほしい。

新装版リリース(Mac縦書きの死闘と共に)

つねづね、自分の制作した最初の2冊(『Hoytard1996』『あなたの知らない宮島』)のことが気になっていた。サイズにこだわったゆえに他の書籍に比べて扱いが難しい。飾れる本をと思って作ったのだが、本棚に入れる場合のことをもっと考えるべきだった。また、3rd、4thの「A5のしっくり感」もあり、いつかA5に統一したいと考えるようになっていた。

さらに、最初の2冊は初期ゆえ著しくデザインの出来が悪い。「今もだよ」と言われそうだけど、特に最初は。これは私の技術とセンスの無さが原因だ。さらに、文書作成ソフトでおなじみの「Word」で作ったため、縦書きの小さな「っ」の配置が何とも見苦しい。私の使用マシンはMacBook AirMacと縦書きは相性が悪いのだ。

当時もこの”「っ」問題の解決”に向け検索しまくったのだが、先人たちの嘆きが発掘されるばかり。おっと、先人とは本来亡くなられた方を指す言葉でありこういう時使うべきではないのかもしれないが、敢えて使わせてもらう。小さな「っ」と戦い破れていったものたちの亡骸が「俺の屍を超えていけ」と言っているようだから。私はそれに手を合わせ、同じように死んでいったのである(要は、諦めてWordを使いましたということ)。

3rd BOOK『A 18kipper』はミクシィからの引用もあり横書きがしっくり来たのでMacのPagesで良かったが、前回の4th BOOK『BRANCH_HIROSHIMA』は「やはり縦書きでなければ」「屍になっている場合ではない!」と腹を括り縦書き用ソフト「stone」を導入。これはライティングソフトとして使いやすく、PDF化しても見た目が美しい。しかし写真を取り入れたページを作ることができない。よって、写真ページは「Pages」、文章ページは「stone」というデュアル体制での制作となった。使い勝手も悪いし、美しさとしても100%ではない。これはいけない、お金をいただく本を作っているのに!

という訳で「Adobe様にお金を払う時期が来たのだな」とinDesignというソフトを導入した。いまだ辛うじて放送大学に籍のある私は、学割でAdobe Creative Cloudを購入。いわゆる「サブスクリプション」という月額方式でソフトを利用している。ああ、買い切りが良かった。MicrosoftのOfficeにしても、最近はサブスクリプションが多すぎる。

一度inDesignを試して挫折した過去があったので「また無理かも」と諦め半分で作業を進めたが、意外と大丈夫であった。もう十数年も昔にPhotoshopをいじっていた感覚が残っていたせいかもしれない。Adobeが公開しているinDesignの使い方動画も参考になった。


【InDesign入門】チラシを作る方法 1/11 新規ドキュメントを作成する|-アドビ公式-

日頃デザインや編集のお仕事をされている方には基本の基本なのだろうけど、素人には勉強になった。

ちなみに、このinDesignを導入した直後にPagesが縦書きに対応したニュースを発見した。後の祭り。まあいいのだ、美しい本への追求なのだ……(再び屍のようにボロボロと崩れ落ちたのであった)。

ツイッターで嬉しげに呟いたりもしていたのだが、『Hoytard1996』の在庫があと僅かになったタイミングで2冊同時にinDesignの作業を進めていたところ、先に『あなたの知らない宮島』の在庫が0になった(ありがとうございます!)。というわけで印刷の発注をかけ、5月15日に手元に届く予定だ。従って15日発送で新装版をリリースする運びとなった。

新装版ではあるが、中身はそのままで読みやすくなったと思っていただければ良い。

★初版は[表紙+本文=38p(巻末カラー8p)A6横綴じ]でしたが、新装版[表紙+本文=34p(巻末カラー7p)A5]にて今回リリースします。
★サイズが大きくなったためページ数が減少していますが、中身は全く一緒でお値段も変わりません。
★フォントや配置の変更・ルビを追加・写真の拡大をし、読みやすくなりました。

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↑表紙は白い縁があるようなイメージ。パソコン画面と違い、スマホのBOOTHアプリから見ると、画像の背景が黒くなるのでよく分かる。

 

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↑裏表紙。文字が切れているのは意図的。「好評につき」なんて文章を入れてしまっているけれど許してほしい。そもそもこの本は1st BOOKのついでにリリースしたもの。まさかこんなに興味を持っていただけるなんて思っていなかった。

これまでの初版本をお持ちの方には「えー、大きい本が良かったよ」とがっかりさせてしまうかもしれないが、どうかご容赦いただきたい。「この初版本持っているよ」と自慢に思っていただけるように、これからも精進を重ねて参ります。

↓最後にもう一度通販サイトへのリンクを。試し読みもありますよ。

ホリデイ書店での休日

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ゴールデンウィークも終盤に差し掛かってきた。旅も終わってしまったので、長期休暇の如く子どもと向き合う日々である。休めるのは良いことだが、長すぎてワンパターンになりすぎてもお互いくたびれるだけ。

そんなときは本屋さんに行くのがちょうど良い。フラっと散歩をし、ガタゴト電車に乗り、本屋さんで各々の本を探す。買った本をカフェで読む。

今日はずっと行きたいと思っていたお店に初訪問してきた。また、ありがたいことに、こちらで私の本『BRANCH_HIROSHIMA』の委託販売が始まることになったのだ。納品がてら、我が子と共に客としても利用させていただくこととした。

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広島県廿日市市、JR廿日市駅から徒歩で僅かの位置にあるホリデイ書店さん。線路にもほど近く、JRの車内からもその姿を確認することができる。


店主の宮本さんにご挨拶し『BRANCH_HIROSHIMA』を納品。宮本さんは同じく廿日市市にある「おひさまパン工房」のブックセレクトも担当されているそうだ。おひさまパン工房といえば、かつて宮島の町家通りに店を構えられていたパン屋さんである。その名は『町家通り通信』でも確認した。移転され廿日市市で営業なさっているのか。なんとなく縁を感じた。

私が宮本さんとお話ししている間、我が子は店内の本にウキウキワクワクし、タイトルをひとつひとつ確認しては盛り上がっている。大人向けの本だけでなく、子ども向けの本もたくさんあった。この本読んだね、この本が気になるね、と感想を述べる我が子に、熟考に熟考を重ねた「これだ、という一冊」を選ばせる。

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マッチ箱みたいな『むしくいさま』。この手の「パラパラ本」、よく本屋や美術館の売店でねだられてきた。一瞬で終わるよ?本当にいいの?と念押ししたが揺らがないようなので購入。確かに、めくっていると気持ちが良い。何回もめくってしまう、癖になる本である。

私は、やはりリトルプレスが気になる。こちらには宮島ゆかりの方へのインタビュー本『ななづくし』という宮島関連本が置いてあった。これも欲しかったのだけど、もう一冊どうしても欲しいものがあり次回に持ち越し。子どもに一冊だけよと強いておいて自分だけ二冊というわけにもいかなかった。

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選んだのは廃線となった三江線の本『三江線3.31 最終運行日の記録』である。

私は三江線に一度乗ったことがある。幼い頃に「天空の駅」宇都井駅のそばを車で通過したこともある。「あれ駅?駅なの?」と親に確認したけれど、返事は無かった。天空の駅だとメディアで取り上げられるようになり「あ、やっぱりアレ駅だったんだ」と知った。

もう三江線に乗ることはできない。せめて本でだけでも、最後を見届けようと思った。

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ホリデイ書店さんはドリンクの注文できるカウンター席もある。これも我が子との約束であった。コースターがどれも可愛い。

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子は柚子茶、私はアイスコーヒー。非常に美味しかった。ホットコーヒーも豆が三種類あっただろうか、"本気の豆"が使用されている気配。

我々が滞在している間にもお客さんが数名いらっしゃる。ご近所の方にも愛されているのがよくわかった。こんなお店が近くにあったら、フラリと毎日のように来てしまうだろうから。

我々は今回新刊書を購入したが、古本や雑貨も置かれている。

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さらに、沖縄のフリーペーパー『夕焼けアパート』と、ホリデイ書店さん発行の『ホリデイ書店通信』も頂戴した。『ホリデイ書店通信』も宮本さんの歩幅を感じるような、手作りの温かみがある内容だった(内容は店頭・イベント・通販で入手のうえお楽しみください!)。

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お店の前の電柱、妙に魅力を感じる。住所表示の凸凹具合だろうか?

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というわけで、そのうち『BRANCH_HIROSHIMA』も店頭に並ぶのではと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

【写真】平成最後の旅・ダイジェスト/秋の新刊予告

4月27日から29日までの旅であった。30日は家でのんびりし、平成最後の寝かしつけ寝落ちと共に令和を迎えた。そして即位に関するニュースをテレビで見ながら令和最初の日を過ごす。

この旅に関して、次回秋の文学フリマ東京・新刊本にする予定もあるため、ダイジェストでお届けしたい。そして最後には本の予告を。写真多めで申し訳ない。

4月27日(土)

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JR乗車、山口県岩国駅で乗り換え。山口県柳井港駅で下車

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目の前に見える柳井港からフェリー乗船

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愛媛県松山市三津浜港に到着・下船

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三津浜を散策、タクシーで松山空港

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松山空港からピーチ(LCC)で関西国際空港

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関西国際空港から大阪市内のホテルへ

4月28日(日)

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ホテルから難波へ、南海なんば駅から和歌山港へ電車移動

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和歌山港からフェリーで徳島港

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徳島港からタクシーで徳島空港

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徳島空港からシャトルバスで徳島駅

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徳島駅から高速バスで一気に大阪・難波へ

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難波から大阪市内のホテルへ(2泊目)

4月29日(月)

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ホテルから西九条駅へ、西九条駅からJRでユニバーサルシティ駅

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USJのグッズ売り場と入口を堪能、ユニバーサルシティ駅から桜島駅

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桜島駅からタクシーで「大阪市・八尾市・松原市環境施設組合 舞洲工場」へ

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大阪市・八尾市・松原市環境施設組合 舞洲工場」からタクシーで桜島駅

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桜島駅から西九条駅へ、西九条駅からドーム前駅に電車移動

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京セラドームにて野球観戦

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ドーム前千代崎から新大阪、帰りはあっさり新幹線で広島駅へ

秋の新刊について

というわけで、秋の新刊、仮タイトルは『ゴミ処理場の静と動』です。

この旅の三日目に訪れた、あの不思議面白いフンデルトヴァッサー建築「大阪市・八尾市・松原市環境施設組合 舞洲工場」と、広島にあるオシャレスタイリッシュな「広島市環境局中工場」、二つの「ゴミ処理場らしからぬゴミ処理場」を比較します。

もちろんそれを巡る旅の行程、今回のおもしろミラクルルートに関しても詳細に記載いたします。そうなると、旅に関係したサブタイトルの必要性があるかなと思ってみたり。

パッキングの成果、フェリー2回の乗り比べ、三津浜で思いがけず出会ったレトロ建築の数々、あの有名な「発祥の地」、LCCでの体験、ホテル選びのあれこれ、徳島のモータリゼーションっぷりにうまいラーメン、淡路島の景色、そしてついでにUSJと京セラドーム、広島駅からはあのタクシーで帰宅!?……など、ゴミ処理場を中心にそれ以外も一切合切全部詰め込んだ一冊になる予定です。どうぞよろしくお願いいたします。

(頑張って良いものを書きます!オシャレ寄りなデザインになるよう頑張ります!今回は写真もたくさん載せたい!)

LCCの手荷物制限に挑む

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旅行のことばかり考えて風邪をひいた。調子に乗って浮かれて調べ物ばかりして、頭に血が上り体は冷えていたといったところか。独身時代「アタック25」に応募し予選会当日に発熱、欠席したのを思い出した。子どもにも「旅を楽しみにし過ぎて熱を出さぬように、期待しすぎないように」と念押しをしている。

しかし、旅の下調べは家族旅行において最重要課題なのである。自分一人ならざっと調べる程度でいいが、夫と我が子の二人をアテンドするとなると責任は大きい。

今回は私と子どもは初めてLCCに搭乗する(夫は利用経験あり)。複数泊の荷物がLCCの機内持ち込み手荷物制限を無事クリアできるかどうか、これが目下の課題だ。ピーチアビエーションの手荷物制限は合計7kgで、それをオーバーすると追加料金が発生する。

先ほどの手荷物制限は一番安いチケット料金(ピーチの場合は「シンプルピーチ」)の場合である。7kg以上の荷物を持ち込みたい場合は機内持ち込みではなく受託手荷物として預ければ良い。ピーチの場合、シンプルピーチではなく更に上のランクのチケット(バリューピーチ、プライムピーチ)を購入すれば手荷物を預ける料金が含まれている。

我々は今回一番安い料金にした。もし当日に7kgを超えてしまった場合、急遽受託手荷物を追加申し込みすることになる。そうなると、当日の費用が結構かかるのだ。最初からバリューピーチにしておけばよかった、という話になる。バリューピーチであれば、手荷物制限以外にも座席指定料金もチケット代に含まれている*1

座席に関しては、シンプルピーチは指定ができないため有料で座席を指定した(バリューピーチにするよりは心なしか安くなった)。しかしあまり無駄なお金は払いたくない。乳幼児がいるならまだしも、子どももだいぶ成長したため手荷物は制限内におさめることにした。極力荷物は少ない方が身軽な旅ができるし、浮いたお金を他のことに使いたい。

検索したところ、手荷物制限をクリアするためのパッキングや荷物の情報はある程度入手できた。気づいた点は以下の通りである。

  • 体重計や吊り測りを用い、自宅で荷物の計測をキッチリ行う。

  • 帰りの便でもLCCを利用する場合は、お土産などが増えることも考慮してパッキングする。

  • バッグ自体の重さも軽いものを。

  • キャリータイプの荷物(スーツケースなど)は間違いなく計量される。それ以外は計量されない場合もある。

  • 化粧品の小分けをする(軽量化および液体の持ち込み量対策のため)

当日の自分たちを頭に思い浮かべる。リュックは移動が楽だけど満員電車では扱いに困りそうだ。ボストンバッグは斜めがけができるけど肩に食い込みやすく疲労が増す。いっそのことトートバッグにしてみようか、いや、ファスナーがないと中身が落下するのでは……既に頭は現地に飛んでいる。先に脳だけが旅行しているような感覚。

これだけ準備に念を入れても、何かしらトラブルや不測の事態は発生するものだ。いざとなれば現地で足りないものを調達すればよし。とにかく、財布などの貴重品と家族の安全確保が最優先。それは肝に銘じておきたい。

*1:プレジャーシート、スタンダードシートのみ

計画を楽しんでこそ旅/高知からの「おもしろミラクルルート」

旅は計画から始まる。旅本編だけが旅ではない、計画を楽しんでこその旅。これが私と夫の信条である。

世間は近々ゴールデンウィークだが我が家には関係のないこと、夫が仕事の日には子と近隣の低山にでも登るかと私は考えていた。そこに夫から「○日間の連休が確保できた」と突然の朗報。正月三が日にも出勤せねばならない労働環境で!?「働き方改革」の弊害により管理職は瀕死だと思っていたのに。

こんな奇跡の休暇は二度と起こりそうにない。ここで大きめの旅に出なければあと十年チャンスがなさそうだ。というわけで我々はこの週末、ずっと旅の計画をしていた。金曜の夜から日曜にかけて、ひたすら情報収集と予約に明け暮れる。

ただ「〇〇へ行って、観光して、帰る」というだけでは面白くない。それなら誰にでもできる。敢えて変なルートで目的地へ行き、ちょっと違うものを見て、また別の不思議なルートで帰ってくる。そんな旅がしたいと思っていた。秋の文学フリマ東京で販売する本に関連した取材も含めたい。

みなさんご存知と思うが、このゴールデンウィーク改元の10連休で旅行が大人気、いつも以上にチケットや宿泊が取りにくい状況である。急に降って湧いた休みゆえ、我が家も確保に苦労した。確保できない分「おもしろミラクルルート」が確立できたと思う。

「旅の予定をWWW上に漏らし空き巣被害に」というニュースをしばしば見かける。我が家もゴールデンウィークのどこで、何泊の旅に出るか事前には記載しない。しかし実行後にはしっかり報告させていただく所存である。

その旅計画で残念ながら予約に至らなかったルートをご紹介したい。

おもしろ系の旅行で外せないのがLCCを利用した格安移動。ピーチジェットスターバニラエアなど選択肢も豊富になった。ジェットスターのサイトを見ていると「ゴールデンウィーク空席情報」がわかりやすく、ついつい妄想も膨らんだ。

その中で「関西空港高知空港」という便を眺めながら、もし自分がこの便を利用した場合、高知から広島方面までどのようなルートを使うのが良いだろうかと考えてみた。

以前親族が高知に住んでおり、見舞いで訪れた時は広島〜岡山間を新幹線・岡山〜高知間をJR南風で、という選択をした。子どもには嬉しいアンパンマン列車であったが、大歩危小歩危経由の忍耐力を要する長い道のりであった。もっと面白いルートはないだろうか。

そこで見つけたのが、
・高知から今治までJRで移動
今治港から大三島ブルーラインせきぜん渡船岡村島までフェリー移動
岡村島から徒歩もしくはタクシーで御手洗まで移動
高速バス(とびしまライナー)で一気に広島市内へ、
というルートである。

とびしまライナーの広島行き最終が14時台であることから我々は断念したが、途中で宿泊を入れるなどして時間に余裕のある方はぜひトライしていただきたいコースである。

高知からであれば松山に高速バスで移動し、松山観光港から広島港まで船で帰るという選択肢もあるが、それは我々の中では「ごく当たり前」なコースなので却下した。さらに関西空港を起点として考えれば、大阪から松山のオレンジフェリーも捨てがたい。以前「ガイアの夜明け」でも特集されていたはず……と、妄想は止まらない。

単純に「大阪から広島まで新幹線で帰ってくればいいじゃん」というのは、論外である(家族の健康状態如何では勿論その選択もあり)。

御手洗港は雰囲気も良く気になっている場所のひとつである。福山・鞆の浦にも雰囲気が似ているように感じる。大きな旅に絡めず、目的地を御手洗としたお出かけでいつか実行してみたい。

 

追記。

計画を楽しんでこそ、と言いつつ、思い立ったその勢いで旅立つのもまた、良いものである。なんでも良いのだ、楽しめば。

通販「わたのはらブース」開始/飛ばした風船

このたび拙著の通販を開始致しました。ご贔屓のほど、よろしくお願い申し上げます。

通販が3タイトルであること、つまり3rd BOOK『A 18kipper』が通販に入っていないのは、現在手元に在庫がないため。『A 18kipper』に関しては現在のところ広島蔦屋書店に置いてあるものが全てです。これを増刷すべきなのか、私はいま非常に悩んでおります。来秋文学フリマ東京で販売する新刊もあるし。ご意見伺いつつ、決めていこうと思います。

新学期になったが、なかなか腰を据えてパソコンと向き合えない。学校もまだ助走モードである。某球団も助走なのだろうか、面白いほどの連敗を続けている。

先程お知らせした通販はオープン翌日に早速のご注文をいただいた。ありがたい。蔦屋書店での取り扱いに関しても、想像以上にご購入いただき感謝しきりである。広島の友人たちからも購入した旨連絡はあったが(これもまた照れつつ嬉しいことだった)それを上回る追加発注を幾度か頂戴した。今と同じようにキッチンのテーブルでカタカタと打ち込んでいた文章が、多くの人の手に渡っているという不思議、喜び。

通販にすることで範囲は広がり、お目にかかれないほど遠い場所でもご購入いただけるようになった。内職のように袋に商品を詰めながら、この本たちが運送会社のトラックに乗せられ旅立っていくことを思う。それはまるで風船に花の種をつけて飛ばすあのイベントのようだ。小学校の頃によくやるあのイベント。たしか我が子の教科書でも、風船を飛ばす話が載っていた記憶がある。かつて私が飛ばした風船は誰からもリアクションが来なかった。

しかし2019年の今、私の風船は誰かの手元に届いている。家族や友達の協力と支え、そして販売に関わってくださった蔦屋書店の方々。多くの方の手に渡るためには一人でジタバタしても無理なのだ。色んな方々を介して、私の風船は飛んでいく。

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↑我が子の描いた絵。チューリップと風船って似ている気がする。