好きであること、テクニックがあること

数日ブログをお休みしているあいだに、親族関係の交流で忙しくしていた。夏休み、お盆らしい日々だ。子どももテンションが高く、寝るまでに時間がかかる。ブログを書く自由も奪われていた。 そんななか、今日は放送大学・一学期履修科目の成績発表日だった。…

日常すぎる風景

帰省は一泊と決めていた。夜に他者の気配がすると眠れないと祖母が不満を言うからである。帰省すれば自宅以上に家事労働が待っているし(サマーウォーズばりに人間が居る家なのだ)、夫が盆休みもなく働いている時に妻子が不在なのも気が引けた。 幸いなこと…

雨降り、雨止む

帰省の行程は中学時代から通学で通い慣れたルートを含んでおり、子どもに「あと何分なの」と尋ねられても返答が中途半端になることはない。同じように帰省する人で車内は混んでいる。東北に帰省している友達が「こっち、最高気温25度なんだけど」とメッセー…

絶対生きる

一人暮らしの祖母に電話をした。明日会いに行きます、と。 祖母はもうひとり子どもを産めと言う。「(いま生きている我が子が)死んだらどうするの?」と。 祖母は、早くに亡くした祖母自身の息子、つまり私の父のことを考えているのだ。 私は答える。もう子…

『星の王子さま』が読めない

先日のプチ旅行で「旅先で旅行記を読む」を実現させるべく本屋へ行った。子どもはお気に入り本の続編を見つけあっさり購入決定したが、私はなかなか見つからない。旅行のガイドブックコーナーはあるけれど旅行記は発見できない。 ウロウロしていると『星の王…

「空に星が出てるよ」

日本列島に台風が上陸する今日、私と子どもは旅に出た。目的はある大御所ミュージシャンのライブ。このブログにも書いたとおり五月にも地元でのライブを観ているのだが、そのときは立見。持参の折りたたみ椅子で何とか乗り切り充分に楽しんだのだが、やはり…

旅先に持っていく本

私の世界は「家族、子どもの学校と習い事、SNS」で出来ている。そのくらい狭い。そして今日もSNSで友人知人の動向を眺める。 ある知人が仕事で英語圏に数週間滞在している。普段はSNSであまり発信しない彼も、珍しくちょっとした投稿を頻発させている。今日…

エアコンの効いた部屋で

金曜をもって、子どものインターナショナルスクール短期クラス通いが終わった。私も早朝と帰宅後に忙しく家のことを済ませる日々から解放された。本人に感想をきくと「少し寂しいだけで、やっと終わった〜!という感じ」と素直に述べていた。 やはり別の言語…

水深2m超

そのプールに入るのは18年ぶりだった。そしてきちんとプールで泳ぐのもその日以来のこと。自動販売機でプール券を買って受付に出す。エントランスを通ると懐かしいプールの香りがした。 平日の昼間から公立のプールに来る人など限られている。更衣室には誰…

スタバで「コンビニコーヒー」

先日コーヒーセミナーを受けたスターバックスで、今これを書いている。 今朝も子どもをスクールに送り、先生に「昨日はランチの時に照れながらもちゃんとCan I have more rice?と言ってくれましたよ」と教えてもらう。すごいじゃん、ちゃんと言えてるじゃん…

秘密基地にて

暑さに耐えかねて自動販売機で買ったコークを飲んでいる。このコークはカロリーゼロ、しかもトクホというからきっと体に良い。骨は溶けない。 子どもをスクールに送って、同じようにお子さんを送りに来ていた同じ幼稚園のママさんと話す。「昨日水着買えた?…

本日のB面:水陸両用、和洋折衷

ショッピングビルの中にあるスポーツショップは、全体的にロコな雰囲気だ。季節は真夏、リゾート向けの華やかで露出の多い水着であふれている。地味なものが見つからないな、と思い店員さんに尋ねる。 Tシャツにショートパンツのギャルなお姉さんが案内して…

本日のA面:サバイバルな時間

今日はブログを二回書こうと思い、この投稿をA面としてみた。 最寄駅近くにある新しいマンションのエントランスから、大群の蝉の声が聴こえる。オシャレなタイルの隙間に植えられた木に、蝉が集まっているのだ。周囲を見回すと、ここにしか樹らしい樹が無い…

フレーバーティーの正体

「週に一度は家族を外食に連れていき、奥さんを休ませてやれ」というのは、結婚当初に夫が「先日亡くなった先輩」に教わったことだった。時折うっかり行かないときもあるけれど、だいたい週に一度の外食は果たされている。今日もその外食に行ってきた。 少し…

レジンに夏を閉じ込めて

ここのところ私に与えられたミッションは、蝉の抜け殻を収集することである。先日、羽化直前の蝉を見た子どもに、改めて蝉の抜け殻を見せたところ異常に盛り上がったのだ。これまでも夏には蝉の抜け殻を見つけて喜んではいたが、実際に触ってブローチのよう…

高校野球に合う飲み物

徐々に高校野球・夏の甲子園出場校が決まっている。先日私も母校の応援に行ってきた。ちょうど子どもも登校で、観戦するだけの時間がポッカリ空いていたからだ。 私が高校生の頃は一回戦負けしか見たことがない母校。ここのところ頑張っていて、応援席には吹…

何もない日の素晴らしさ

夫のお世話になった方が亡くなった。そんなに年も上ではなく、兄のように慕い・時に反発し・相手の懐の深さで自然と仲直りできた話を何度も聞いた。 亡くなったのは不慮の事故によるものだった。交通事故とは違う、まったくこれまでに思いつきもしなかった理…

スターバックスのコーヒーセミナーへ

コーヒー沼に足を踏み入れたからには、いつかスターバックスのコーヒーセミナーに行っておかねばと思っていた。そして今月、それを成し遂げたのでここに記しておきたい。 まずは予約が必要である。私はインターネットで予約したが、店頭予約も可能のようだ。…

放送大学カミングアウト

今週から放送大学の単位認定試験が始まる。この単位が取れるまで家族には放送大学のことを秘密にしておこうかと思ったが、少し前に夫と資格取得に関する話になり、その流れでカミングアウトしてみた。 夫のリアクションは「またこっそりやっとったか!」だっ…

昨日の続き/いいねの基準

昨夜、夜中に若林正恭さんの『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』を読み終えた。素晴らしいひとり旅だった。ラストの部分(最終日から東京)の書き方も素敵。やはり旅は帰宅し自分の人生と照らし合わせてこそ旅なのだ…なんて偉そうなことを思ってみ…

夏のひとり旅

子どもの夏休みが始まった。とはいえ学校に用事はチラホラあり、子どもを連れて行きその流れで図書館へ。やっと予約していた『コンビニコーヒーは、なぜ高級ホテルより美味いのか』が手元にきた。ついでに子どもの本もいくつか借りる。 おやつ休憩をし、必要…

ルビンの壺の件

約一週間前に公開されたこのお話、もう読まれただろうか。 担当編集から読者の皆様へ、お願いです。この小説、すごすぎて、いまだコピーをつけられずにいます。恐縮ですが皆様のお力をお借りしたく、発売前に異例の全文公開に踏み切ることにしました。ぜひご…

夏宣言/ミルの挽き加減

数日前、近隣の街路樹が剪定されているのを見かけた。暑くなるにつれ伸び放題になっていたから、いっそのことバッサリといってしまって…と思っていたが整える程度であった。多少は葉が必要なものなのだろうか。それとも信号待ちの日陰を求めているのだろうか…

Only Time

暑さで外に出るのを諦めた日、クーラーの効いた部屋でダラダラ過ごしていると、子どもが「瞑想の曲を弾いてあげよう」と言ってきた。瞑想は子どもの幼稚園で行われていた「みんな静かに目を閉じて落ち着く時間」のことであり、その間に先生がピアノで様々な…

論文の謝辞

放送大学の学生用サイトを見ていると「資料室」のなかに過去の卒業研究があった。興味が湧いた論文を読んでみると、最後に謝辞があった。他にもいくつか読んだが、全てに謝辞が書かれている。 私も通信教育で小さな卒業研究をしたが、謝辞を書く習慣は無かっ…

夏休みの奇跡

独りで暮らす父方の祖母から、我が家の送ったお中元が届いたとお礼の電話があった。ここのところ電話をしていなかったが元気にしているようだ。数日前は祖父の二十数年目の命日だったと、九十代の祖母は言っていた。 祖父が死んで独り暮らす祖母のもとに泊ま…

コンクリートのなみだ

よく通る、歩道や街路樹の整備された道のそばに、オシャレなビルが建っている。そこは看板を見る限り賃貸マンションで、ウチもこんな家に住みたいねとよく家族で話す。しかしGoogleマップでよく見ると単身用のサイズ。ファミリー向けでこんなのがあるといい…

「話を聞いてほしい」人たちの行動

そのとき乗った電車は混んでいて、かろうじて空いていた席に子どもを座らせ私はその前に立った。その直後、背後で老人男性が尋常ではない大きな声で話しているのに気づいた。「もしかして変な人かもしれない」と思ったが、こちらには害がなさそうな様子だっ…

夏の始まり

三の倍数月に行くはずの美容院に、少し遅れて行ってきた。いまの家に住むようになって通い始めた近所の美容院。子供が生まれてからはキッズスペースが充実した系列店に行っていたが、担当がまた別の店舗に異動になったのをきっかけに元に戻した。 長く同じ店…

自分へ課しているもの:2017年度下半期

先日放送大学のオンライン科目レポートの締め切りがあった。この時期放送大学は通常科目の単位認定試験受験票の送付など、郵便物が増加する。それに混じって「継続入学のご案内」がやってきた。私はいわゆる一年間の科目履修生(放送大学での呼称は選科履修…

珈琲もいいけど紅茶もね

外で家族とお茶をしたときに、何の気なしにオーダーしたフレーバーティーの美味しさにみんなで大騒ぎになった。砂糖がなくても甘くて香りが良い。家でも飲みたいねという話になった。 紅茶といえば、とりあえずルピシアに行けばいいのではと我々は考えた。百…

深夜のキッチンで

しんと静かな深夜のキッチンで 米びつをひっくり返した 家族を起こさぬように とりあえずこれ以上こぼれぬように なんとか姿勢を立て直す 砂場の砂をすくうように掻き集める キッチンマットの奥にある粒は見なかったことにする 明日の私に掃除機で吸ってもら…

コンクリートに木の家具

昨日の続き。検査を終えた私は街を歩いた。前の人が長引いて随分遅くなってしまった。このあと一件用事があったので、あまりゆっくり食事をしている暇はない。小走りでカフェを探す。 最近コーヒーセミナーに行ってみたいと思っていくつか調べていた店の前を…

整った待合室

今日は検診センターからこのブログを書いている。下腹部痛は膀胱炎でほぼ間違いないが、万が一のことを考えて子宮がん検診も予約したのだ。市町村からの検診チケットも有効期限が迫りながら財布の中に入れっぱなしになっていた。 検診を先延ばしにしていたの…

マラウィ ポカヒルズ チャカカ

昨日から下腹部に違和感があり、おそらく数年ぶりに膀胱炎だろうな、という予感のもと病院へ行った。待合室のテレビはずっと大雨災害関連。ここ数日大きな雷で眠れないところに夫の変則勤務も重なり、小刻みな睡眠が続いて疲れていたのだろう。腹筋で汗をか…

キャンピングカーの夢

幼い頃はずっと「早く大人になって家を飛び出しどこへでも自分の好きなところへ行きたい」と願っていた。そのためには経済力が必要なことも理解していた。ただやみくもに飛び出しても無駄だ。そして住む家や移動の足を確保しなければならない。 同時に「自分…

雨の日は新聞記事をスクラップ

日本列島の広範囲で台風の影響があるだろうと言われた今日、家族を送り出してから早めに家事と買い出しを済ませ、せっせと作業をする。家にこもり何かをするというのは、雨の日にぴったりだ。放送大学のオンライン科目レポート締切が間近に迫っているが、溜…

誰かを傷つけ続ける(追記二つ)

車椅子の人がLCCで搭乗拒否されてからの一連の流れをニュースやネットの記事で見た。LCCにも障害者の人にもそれぞれ落ち度や「こうすればよかったのに」と思われることが起こっていた。じゃあこれからはお互いそこを直して良くしていこうね、で終わるかと思…

時がめぐる

少しズルをして、二十四時間前の日時に設定を変え更新してみる。 七月一日、今日はいい日だった。朝は遅くまで眠ることができた。しかし子どもは早く起きお腹を空かせている。ある程度の食べ物と飲み物を出しキッチンの小さなテーブルセットに着席させ、私は…

スターバックスリザーブでコレクト欲を刺激され

諸々の用事を済ませるべく遠出をした。今朝は夫の出勤が朝四時半だったため、私は半分寝たような寝ていないような頭をしていた。ちょっとここらで、がっつりカフェインの入った本気のコーヒーを飲んでおきたい。そこで目に入ったのはスタバの「リザーブ」だ…

贅の肉

人に写真を撮ってもらう機会がたまに訪れると、その写り具合を確認しては一人反省会をする。もっと頬を普段からあげておけばよかった、背中はもっとまっすぐ、なんだこの身体のラインのぶよぶよ感は……などと。その度に私は日頃の鍛錬のなさを思い知るのであ…

どのミルにするべきか

あれからも引き続き珈琲沼の歩みを進めている。夜、ディカフェの珈琲を淹れたとき、夫がしみじみ「うまい……」と言った。私はニヤリとしながら「でしょ」と答える。 「ミルも買おうかと思ってるんだけど」と話を続けた。夫は「ミルって何?」と聞く。「お店で…

私の悪い趣味

人に言うと「悪趣味だ」とか「あの人、あんなことするんですって……」と陰口を言われてしまいそうな習慣が私にはある。というか、みんなそんな趣味のひとつやふたつあるだろう。「自分じゃちょっと気づかない様な変な癖もしあったならどうしよう」と松浦亜弥…

一日違いの誕生日

「誕生日、私と一日違いじゃない!」と言われたことが、今のところ人生で二度ある。 最初は半年留年し「一人だけの卒業式」をすることになった日。学長はおらず、学長代理をされていた先生が、卒業証書に書かれた私の生年月日を見てそう言った。彼女は林家ペ…

図書館の本

街の中に出たついでに、本を借りてきた。夫は休日出勤。子どもは「えー!?」とガッカリした様子だったが、あなたにオススメの本を予約してあるから、というと喜んで同行してくれた。 『僕はコーヒーがのめない』は某ご友人に教わった本。近頃コーヒー沼にハ…

父の霊媒

昨日の小林麻央さん死去のニュース、それなりにショックな気持ちで受け止めた。友達と「お互い長生きしよう」「定期的に検査をしなきゃ」なんて話したり。 今までメディアで見てきた人の死、それも若い人だとよりセンセーショナルだ。闘病の苦しみ、支える家…

筆記体の練習

そのとき通っていた学校は小高い丘の上にあった。登校するのは山登りと同じで、五月あたりから徐々に暑さが増し、朝は汗をぬぐいながら歩く。その横をタクシーが通り過ぎる。「わー、〇〇先生タクシーで来たよ」「ずるいずるい」「私たちも乗せて」山登りで…

字を書くということ

昨日の流れで、父方の祖母のことを考えていた。祖父亡き後も祖母は限界集落の果てのような場所で独り生活している。高齢だが草刈機をブン回し、電動車で何処へでも出かけるパワフルなおばあさんになった。 そんな祖母も三、四十年前は曽祖父母の介護をしてい…

あの家の子ども

電車に乗っていると親から電話がかかってきた。iPhoneに表示される「現在電話に出られません」のボタンを押し、さらに親の携帯メールアドレス宛に「電車に乗っていますので用事があればメールでお願いします」と送る。すぐに返事が返ってきた。「おばあさん…

児童文学と「死」

昨日『カレンダー』『お引越し』に関することを検索しているうちに、『お引越し』と同じく相米慎二監督によって映画化された児童文学のことを思い出した。『夏の庭 The Friends』だ。 夏の庭―The Friends (新潮文庫) 作者: 湯本香樹実 出版社/メーカー: 新潮…