文化的生活の記録

「旅文学」の小さな本を作り始めました。

街の世代がかわるとき

今度はごく一般的な風邪をひいてしまった。家族が出かけたあと残った家事を済ませ、およそ30分パソコンに向かいこのブログを書いてから出かける。この日は図書館の本返却日でもあった。「軽い風邪だから無理に薬を飲まなくても……」と思いながらも、あらゆる用事を絡め合わせることで病院に行く流れに持って行く。

平日午前の、朝イチの患者がはけたあとの病院を狙う。案の定ベルトコンベアのように受付から中待合、そして診察室へ。この医者は初見の時、私に「あなたこの土地出身じゃないでしょ」と言い当てた人だった。気心知れた仲間だと語尾は方言が出るが、ですます調を使うときはイントネーションにも気をつけていたので全く違う土地から来た人に思われたのだろう。しかし、私の長く住んだ町もそんなに遠い場所ではなかったので、その医者は残念そうにしていた。

次は図書館の本返却だ。私は街の中心部へ急ぐ。返却出来る箇所は行動範囲内にいくつかあるが、今日は少し違う場所へ。やはり今日もまた、眺めのいい場所でおひとり様ランチしてやろうと企んだのだ。連休という、ある種主婦にとって特別な勤務体制に備えて。

その眺めのいい場所は新しい建築物二棟を一望出来る場所だ。以前は低層のバラックのような店がぎゅうぎゅうとひしめき合っていたのに、あっという間にひとつのオシャレな高層ビルになってしまった。視線の先には新しいカフェでくつろぐお姉さん。私は昔からあるこのカフェで、ホットハムトマトサンドを食べている。噛み付くとトロリと中身が流れ出しコントロール不能、首をまげたりとお行儀の悪い食べ方になってしまった。新しいカフェでくつろぐお姉さんと対象的に。

もう人生の半分以上をこの街で暮らしている。「昔はこんな建物なかったよ」と子どもに言うことも増えた。生まれたときからこの街を知る夫に至っては「そのさらに前はこんな建物だったけどな!」と言うほどだ。そんなこの街、特にここ数年で大きく変化した。ブームも生まれた。私は育児に一生懸命で見過ごしてきたせいなのか、少々置いてけぼりな気持ちもある。それは加齢もあるかもしれない。この街の流れを引っ張る世代ではなくなったのだ。

子どもの帰る時間に間に合うタイムリミットまであと1時間。諸々の買い物は30分で済む。私は行きつけのマッサージ店に飛び込んだ。ここの客層は昼間の銭湯と一緒。加齢と疲労で凝り固まった頭と体はガッツリほぐすに限るんだぜ。

 

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今日は初の「予約投稿」にしてみましたよ。28日の朝8時きっかり更新、うまくいきますように!