最高のライブへ行ってきた

昨夜はあるベテランミュージシャンのライブに親子で行ってきた。傍目には親の趣味につきあわせている光景だろうが、実際は子どもの影響で親もハマったパターンである。

最近のライブはチケットの転売防止目的から入場チェックが厳しく、学生証を持たない子どもは証明書を三つも用意することになった。そのために住民票を取りに行くと、区役所の人に「最近のライブは厳しいんですね…」と言われたほど。

会場では多くの大人たちから「何歳?よく来たね」と歓迎していただいた。「もう(あのミュージシャンにとって)孫じゃない?」「〇歳なんてすごいね、将来たのしみだね」なんて言われている。実はこの子が四歳の頃もこのミュージシャンのライブに来たのですよ…と心の中で言ってみる。ロビーで流れるPVに合わせて口ずさむ娘。大人たちが驚いて振り返る。

いよいよライブが始まった。序盤から子どもの大好きな曲が登場し、大満足の表情。そこで安心したのか、早々に眠る子ども。前回もそうだったな、と思いながら膝に子どもの頭を乗せる。

今回は残念ながら立見席。子どもには折りたたみ椅子を持参していたが、自分のことをすっかり忘れておりほぼ左半身は空気椅子状態(かろうじて右半身は子どもの椅子に乗せていた)。なかなかの苦行だったが、それを打ち消してくれるパフォーマンス。あの有名曲、今まで聴いた中で一番だな、なんて思いながら。子どもも膝に頭を乗せながらも、うっすら起きて楽しんでいたようだ。

ライブ終盤、一番の盛り上がりで子どもを起こす。元々「自分が寝ちゃっても、あのライブのお楽しみ曲になったら絶対起こしてほしい」と言われてたのだった。子どもは小さい体を揺らして大盛り上がり。ほんとうに来て良かった。

あのミュージシャンの、いくつになっても最善、最高のライブを追求する姿には頭が下がる。ライブに行くことは、あのエネルギーを受け取りに行っている感覚。そして変わらぬ声のすばらしさ。音楽だけでなく物事に取り組む姿勢を教えられている気がする。

帰宅すると休日出勤を終えた夫が迎えてくれた。お土産のクリアファイルを渡す。「えー、Tシャツが良かったな。このデザインおしゃれじゃん」とカタログチラシを見ながら言われたけど、着古したとき勿体無くて捨てられないじゃん?と訴える私たち。あとはパンフとマスキングテープとあの楽器(笑)。今日も子どもがピアノを弾きながらあの楽器を喜んで使っている。この豊かな音楽の経験が、子どもの心の財産になりますように。というか、もう既になってるね。