禁断の夜中ラーメン

やるべきことをなるべく早めにこなした土曜日。食事も三食早めに済ませ、子どもも早めに就寝。寝かしつけが完了しキッチンに戻ると、妙にお腹がすいてきた。ご飯を早く食べすぎたからだ。

夫は仕事だったので、これまた夕方という変な時間に昼食を摂っておりお腹は空いていないという。「俺のラーメンあるから食べなよ」と、袋麺を手渡された。夫はお小遣いでおつまみやラーメンを備蓄し、飲んだあとや小腹が空いた夜に食べているのだった。ありがとう、今日は喜んでいただきます。

自分では絶対に選ばないキムチ系のラーメン。子どもは辛いものが食べられないので、自然と近年は家で辛いものを調理することがなかった。具材は敢えて何も足さず、ネギすら乗せずにササッと作る。

熱々の出来立てを食べる。熱すぎて味はすぐにわからなかった。でもこの熱さが新鮮だ。熱さが辛さを増す効果を生み出しているのか、辛さが熱さを際立たせているのか。そんなことを考えている間にペロリと食べ終えてしまった。生タイプの麺は喉越しがいい。

「スープにごはんを入れて食べちゃいなよ」「いやいやそんなにお腹すいてないから」…結局入れた。うまい。濃厚な雑炊を食べている感覚。ハフハフ食べる私を見て、夫は言った。「やっぱ俺いまから晩御飯食べるわ」

私は雑炊を食べ終えた後、夫の分の晩御飯のおかずを温めながらもう一杯ラーメンを作った。こうやって相互に伝染していく食欲。飯テロリズムが飯テロリズムを生み出す。しんと静まり返った夜にチチチと灯る調理のガス火。平和な土曜の夜である。