Only Time

暑さで外に出るのを諦めた日、クーラーの効いた部屋でダラダラ過ごしていると、子どもが「瞑想の曲を弾いてあげよう」と言ってきた。瞑想は子どもの幼稚園で行われていた「みんな静かに目を閉じて落ち着く時間」のことであり、その間に先生がピアノで様々な曲を弾いてくれるのだった。なかでも年中のときに聴いた曲を気に入っており、そのときの記憶を頼りに弾いてみるという。

しばらく、たどたどしく主旋律らしきものを探り弾きしていた。有名な曲なのだろうか、でも年中当時も子どもが鼻歌で歌うことは無かったし、あまり知られていない曲かもしれない。しばらくして、徐々に慣れてきた子どもが聞き覚えのあるフレーズにたどり着いた。あ!これ!エンヤじゃん!


Enya - Only Time

それはEnyaのOnly Timeだった。なぜ幼稚園でEnyaを…。それに驚くと同時に、確かにこれなら瞑想できるな、と思う。先生、ナイスセレクト。子どもが弾き終わったところで私は、YouTubeでその曲を検索し子どもに見せる。「そうそう!これこれ!」と喜ぶ子ども。と同時に「歌詞、あったんだ…」と衝撃を受けていた。

これまで私はEnyaの曲をマッサージ店やエステ、結婚式でしか聴いたことがなかった。あまりにも「いかにも」な選曲で少しバカにしていたけど(ごめんなさい)、幼稚園で聴くことを想像すると途端に煌びやかで心豊かな気持ちになる。

同じ曲でも、子どものたどたどしいピアノや幼稚園のピアノだと途端に美しくなる。そしてそれを経て改めてEnyaのオリジナルを聴くと、これまで聴こえなかった良さが感じられるようになったのだ。


Enya - Only Time (Official Music Video)