ルビンの壺の件

約一週間前に公開されたこのお話、もう読まれただろうか。

金曜の夜にツイッターで発見し、何となく読み始めたところ面白くてあっという間に読み切ってしまった。あまり感想を書くとネタバレになってしまうから、かなり慎重に行かねばならない。ルビンの壺、割れました。読んでいるうちにある程度予測できるけれど、あのラストはまさにルビンの壺。タイトルが素晴らしい。

これにキャッチコピーをつけるのは難しいけれど、このツイートのリアクションにもあったように「キャッチコピーつけられない」というのをキャッチコピーにすれば良さそうである。このようなキャンペーン、かなり興味をひきつけるから。

そしてこの往復書簡という形態や語り口、少し昔の文学(太宰治など)を思い起こさせる。パソコンやFacebookといった現代のアイテムも登場するけれど、まるで学生運動を体験した世代の話のように思える(実際はそれより十歳くらい下の世代だろうか)。そのしっとりとした雰囲気もまた読後に効いてくる。

検索すると否定的な意見もみられるが、私はこれ結構好きだ。先が読めても読めなくても、あのラストは楽しめるし、もう一度最初から読み返したくなる。「情報のあと出し」に怒る声もあったが、あれはあと出しだから良いのではないかと私は思う。