文化的生活の記録

「旅文学」の小さな本を作り始めました。

高校野球に合う飲み物

徐々に高校野球夏の甲子園出場校が決まっている。先日私も母校の応援に行ってきた。ちょうど子どもも登校で、観戦するだけの時間がポッカリ空いていたからだ。

私が高校生の頃は一回戦負けしか見たことがない母校。ここのところ頑張っていて、応援席には吹奏楽部の姿もある。吹奏楽部がコンクール出席を理由に応援の演奏を断っていたのを懐かしく思い出す。

これだけ野球が好きと言っておきながら、現地で高校野球を見るのは初めてだ。比較的バックネットに近い母校サイドの席に座ると、斜め向こうに敵チームの応援席がよく見える。つい、そちらの応援に聴き入ってしまう。プロ野球と違い吹奏楽の演奏が響き渡り、コンサート会場でに来ているような気分だ。屋外だけど客席で覆われた野球場だから、音があまり逃げないのだと思う。

同じ高校出身の親族にLINEを送ると、やはり来ているようだ。周りを見回すと手を振る人がいた。父のきょうだいである。趣味で野球チームの監督をしているので、よい解説をしてもらえた。敵チームは強豪校で、この選手はかなり出来ることで有名だ、などと教わる。

試合開始からしばらくして、母校は劣勢となった。つい親族と、祖母の話やそれぞれの家族の話をする。「今日負けてもまぁしょうがないわ、〇〇ちゃん(=私)と話せたから良かったと思おう」と親族は言う。私も心から同意する。

親族は煙草を吸いに行ったついでに飲み物を調達し、私にもご馳走してくれた。ソーダの中に「ガリガリ君」が刺さっている。ほほう、これが球場グルメ。これはどういう作法で食べるのか、と思いつつ飲んだりかじったりしてみる。ソーダにガリガリ君が溶けてオリジナルの味わいだ。まるでメロンをキューブ状に切って凍らせ、ジュースに入れたときと同じようなスペシャル感。

そして母校は負けた。私が見たから負けてるのかも、と言いながら子どもを迎えに行くため球場を離れたとたんに挽回し「これはもしかして勝つのでは」という粘りを見せたが負けたそうだ。残念。来年からはテレビで応援するからね(=テレビ中継があるほど長く勝てますように)。

でも、球場に吹き抜ける風を浴びながら飲むガリガリ君ソーダは美味しかった。また飲みたいなあ。