大人の三冊

やっとお盆の気配から抜け出しつつある。夫は仕事、子どもも学校へ、そして私は約二週間ぶりにプールへ行く。二回目のプールは、思ったより水圧を感じない。そういえば前回は1コース、今回は3コース。プールの中側にあるコースの方が抵抗が少ないことを思い出した。夏休みだからか中高生のレッスンが多く、フリーのレーンはひとつだけ。ビート板の私は多くの人の邪魔になってしまう。予定の半分の時間で切り上げて図書館へ移動する。

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予約していたカート・ヴォネガットの『人みな眠りて』。私はあまり海外文学を読まないのだけど、これはどこかのレビューを読んで予約していた。意外にも人気で、しばらく待ってようやく届いた次第。分厚いが短編集なので取っつきやすい。一作目だけ早速読んでみたが「これが海外の一般的な文学なのだな」とその国の空気を感じることができる。

そして宇野千代の作品を二冊。『大人の絵本』はファンタジー要素が強く、少しホラーな気配もある、まさに大人の絵本。私には辛くて、パラパラとめくる程度で終了。もともと宇野千代を借りようと思ったのは東郷青児の絵が気になったからで(先日美術館で観てウットリしたばかり)、挿絵の方を楽しんだ。

もう一冊の『色ざんげ』は東郷青児宇野千代に語った彼の実話がベースとなっているようだ。宇野千代といえば「長生きした、山口出身の、着物ブランドも持ってた女性作家」というイメージだったが、東郷青児と生活を共にしていた時代もあったのか。これはいまタリーズで三分の一くらい読んだのだが、何とも奔放かつ思い込みが激しい登場人物たちを嫌悪しつつも、読むのは楽しい。あの美しく艶やかな女性の絵を描いた東郷青児の背景にはこんな世界があったのか、と驚きと納得の思いである。

 

人みな眠りて

人みな眠りて

 

 

大人の絵本

大人の絵本

 
色ざんげ

色ざんげ