作曲風景

子どもの通う音楽教室で、初めて作曲する光景を見た。グループレッスン中に作曲を行うと先生から聞いていたが、いったいどのような行程で作業していくのか見当がつかなかった。ひとつの曲をみんなで?フレーズごとに一人ずつ作るのだろうか。

事前に先生には、ひとつのテーマが与えられ、それに関する子どもの思いを文章にまとめていた。先生がそれを要約し、全体に配布する。人数分(五人なら五番まで)のざっくりした歌詞がプリントに並んでいた。

それをふまえ、だいたいこんな雰囲気かな?と先生がエレクトーンに座りバックのリズムのようなものを流す。子どもたちは先生のもとに集まり、思い思いに体を揺らしている。「歌詞をリズムに合わせて言ってみて、はい!」先生に促され、みんなが最初のフレーズを何度も口にする。なんとなく、メロディをつけて誰かが歌う。それに合わせてみんなもメロディを歌う。ここはシ♭で、なんて我が子が言っているのが聴こえる。

それをフレーズごとに繰り返し、歌詞を微調整しているうちに、あっという間に曲が完成してしまった。おそらく十五〜二十分。こんなに早いのか。よくプロが「この曲は五分で出来ました」とか言っている意味がわかった。曲のイメージをふくらませ、リズムを決め、メロディが、浮かび上がるのをすくい取る。面白い作業。これを子どもたちが特に打ち合わせもなくみんなでやってしまうのが凄い。子どもたちはこれまでの経験からなんとなく曲の起承転結を感じ取っているのもあるのだろう。それをまとめる先生の技術も素晴らしい。

この曲はそのうちステージで発表することになるらしい。これもまた貴重な経験だ。