験担ぎと年輪

出かける前にドレッサーにきちんと座ってみる。カバーを開け鏡を出す。このドレッサーにカバーは付属していないのだが、布でカバーを作った。験担ぎの意味もあり鏡をむき出しにしないよう心がけている。

まだ十代の頃、姿見をむき出しにして使用していた時期があったのだが、当時の交際相手が浮気するなどロクなことがなかった。しかもその姿見は親戚の結婚記念品(を譲り受けたもの)。さらにその夫婦は離婚してしまった。以後姿見は処分し、さきほどの験担ぎを遂行している。

鏡に自らを写しながらネックレスをつける。これもまた験担ぎの一種、厄祓いのときに購入したK10。親が「あら、それK10なの?いいの買いなさいよ…」とバカにしたK10。だけど私はK10のイエローゴールドが好きだ。程々に主張する感じがいい。

好きすぎていつも同じネックレスばかりつけてしまうから、重ね付けでもしようかと思い、それより短めのものを取り出した。するとなんだか似合わない。首が太ったとか、しばらく付けていなかったからというのもあるかもしれないが、ネックレスが「首の年輪」の仲間のように見えるのだ。首の年輪が深くなってしまったのだろうか。

日頃から首には注意して生活してきたつもりだった。シャンプーも極力前かがみにならないようにして。それでも、年齢と生まれ持った性質には抗えない。受け入れよう。私は短めのネックレスを外した。また機会があったら、ネックレスと今の自分に合うチャームを探しに行こう。