本の値段の決め方

試し刷りを終えあとは発注するだけと思いきや、ちょっとした間違いに気づいて修正を入れているうちに、11月22日(文学フリマ前日)の宿泊先に完成品が到着するための最安入稿期限は明日に迫っている。

一緒に販売予定の「宮島・町家通り」に関する本も、可能なら同時に入稿しようかと考えていた。しかし難しそうだ。ここに来て「マップをワードで作成したほうがいいのでは」とも思い始めた。手書きにしても、きっちり書かねば売り物にならないだろう。数時間の足掻きはよくない。多少単価はあがっても、宮島関連は締め切りをずらすことにした。木曜と金曜は少し時間が取れそうだから、一気に追い込む。

単価の流れで書き記しておきたいが、みんな同人誌の値段はどうやって決めているのだろう。印刷にかかった原価を基準に算出しているのだろうとは思うが、明確なものがわからない。いつもフリマやコミケに出ている人は感覚的にわかるのだろうか。

正方形の試し刷りを手に取りながら私は考える。もし私ならこれをいくらで買うか。高過ぎれば躊躇するし、安すぎると価値を感じない。原価割れは商売として絶対にダメ。

こんなとき、会社員だった頃の見積作成を思い出す。あれは明確な基準があったので楽だったし、数日間交渉し成立させるような大型案件にはお互いゆっくりと考える時間があった。しかし今回は一発勝負。市場で競りをする人もこんな気持ちだろうか。はたまた一円単位で競い合う入札か。本はただ作るだけじゃないね。こんなに読み手のニーズや購買時の気持ちを考えるとは思わなかった。