文化的生活の記録

「旅文学」の小さな本を作り始めました。

文学フリマ東京:子連れ出店詳細レポート

11月23日(木・祝)第25回文学フリマ東京、関係者の皆様、お客様、みなさんお疲れ様でした。早速、文学フリマに出店するとはどういうことなのか、詳細を記しておこうと思います。このようなイベントは私自身初出店であり、本を作ること・売ること自体が初めてでしたが、結論からいうと何とかなりました。迷っている人は是非勇気を出してみてください!以下、子連れ出店の奮闘レポート、はじまりはじまり。

モノレール乗車から会場まで

朝、ホテルから電車に乗りモノレールへ乗り換えて「流通センター駅」に到着。モノレールは各駅停車に乗ることになりますので、乗車の時点からチラホラと「それらしい人々」の気配がします。旅行用のキャリーを使っている方も多かったですね(もちろん羽田に行く人もいるでしょう)。

この日は朝から雨。傘を持ってきていなかった私は慌てて駅改札左の売店で約500円の傘を購入。とはいえ、会場は目の前の第二展示場です。私は出店者の開場時間である10時ちょうどに到着したので少し並ぶために傘が必要でした。時間によっては屋根の下で雨宿りしてさっと移動できたかもしれません。

入口を入ってすぐのところにエスカレーターがあり、その付近で出店者入場証をボックスに提出。子どもの分は必要ないかも、と思いつつも、念のため自分のものと併せて二枚提出しました。そして係の方より文学フリマのパンフレット(お客様に無料配布されるのと同じもの)を受け取ります。さらにエブリスタさんの青い袋を受け取って、自身の出店場所である二階へ向かいます。

エスカレーターをあがるとすぐトイレ。あれ、もしかして私のスペースはこの付近なのでは。と思ったら、やはりイ−03はトイレのそばにある入口すぐ。「子連れのためトイレ付近をお願いします」と申込時にお願いしていましたら、希望通りにしていただいた次第です。これは後に大変役立ちました。お客様入場の2分前に「トイレ行きたい」と言われたからです。本当にありがとうございます。

スペース設営の流れ

私たちがスペースに到着すると、既に左右のサークルさんは準備万端といったご様子。それぞれにご挨拶をして、長机に乗せられたパイプ椅子ふたつとチラシを下ろします。自分のスペースは長机の半分。椅子は普通ひとつなのですが、追加料金でふたつまでお願いできるためそのようにしました。子どもも居ましたし、友達が来てくれると聞いていたからです。

チラシは印刷・製本業者のものや、Pixiv Payというフリマでも使える電子決済サービスの案内までも入っていました。これを読んだのは帰宅後でしたので使うことはありませんでした。実際に導入されている店舗があったのかは不明です。なぜなら私自身はほとんど他サークルさんを見ることができなかったから…(理由は後述)。

持参した風呂敷を広げ、A3縦のポスター3枚を長机の前面に貼り付ける。作品二種類をイーゼル及び平積み。子どもが「自分が値札を書く、POPも書く」と言い出した。山岳地帯の話は国名を出さないはずだったのに「ストーリー ◯◯の ぼうけん の おはなし」と書いてしまっているのではないか!それに気づいたのは、やはり帰宅後。それだけ当日はアタフタします。

f:id:left_right:20171124125102j:plain

これは実際の設営のようす。地面ばかり写っているのは個人情報(特に我が子)を写さないための苦肉の策。ポスターはA3縦を3つ、お隣との境界線を気にする余りあのような貼り方に。でも重ねること無く貼ってちょうどいいと思います。これもまた当日のアタフタが原因。向かって左「イ-03」など書いてある紙も本当はA3縦。折り曲げて、後ろに在庫や備品を置いて貼り付けました。向かって右側の名刺立ては西洋絵付作家であるMさんから戴きました。この日の日付まで入れていただいて。前日に頂戴してウルウルしてしまった。本当にMさんには最初からずっと背中を押していただきました。

名刺の後ろにあるのはチラシ。設営の後、1階と2階のちらし置き場、および自ブースにざっくり3分割して置いておきました。チラシの残りは、撤収後にちゃんと自分で回収して帰らねばなりません。なのに私は1階と2階どちらも回収するのを忘れていた!ルール違反、本当に申し訳ありませんでした。どのくらいの方が取ってくださったか把握する意味でも重要だったのに。

そして2階の見本誌コーナーに自分の作品を並べます。これは前日、ホテルのフロントでハサミを借りて見本誌ラベルを切り取り、貼り付け完了したものを持参したので大丈夫。この文学フリマは宅急便(つまりヤマト運輸)の搬入・搬出も出来るので、身軽に移動したい方はそれを心からおすすめします。私は製本の都合と撤収時間の早さから、往復ともに在庫を抱えて帰りました…。

いよいよ開場、販売スタート!

声のかけ方について考える

開場直前、事務局代表さんのアナウンスで、あらためて隣接ブースのみなさまにご挨拶。これは普段から文学フリマコミティアなどでもやっているのでしょうか?事前に挨拶はしていたものの、みんなで一斉にするのは気持ちが良かった。勇気のない人たちにも良かったんじゃないかな。

そして先程述べたように子どもをダッシュでトイレに連れていき、いよいよ11時に開場。お客様が入ってきます。いきなり「いらっしゃいませ」でいいのかな、それとも「こんにちは」?どちらも声をかけてみたけれど、「こんにちは」の方がしっくり来る(個人の見解です)。後半からは「ゆっくり読んでってくださいね」と言うことの方が増えました。

会場内を偵察してくれた友達によると、1階は創作系、それも大学の文芸サークルのみなさんが多い様子。そういえば、私の出身である某芸術系大学の通信教育部文芸サークルさんも居る様子。2階に見本誌があるので、いったんみんな見本誌を読んで、それからぐるぐる回って…みたいな買い方になっているようです。なにせ私は一歩も動いていないので判らない。飛行機の時間が迫っているので13時15分には撤収せねばならないのです。

売れ方の傾向

初めてご購入いただいたのは11時50分。なんと初めて出たのは二作目『あなたの知らない宮島』でした。宮島にご旅行されたことがあった様子で。そんなお話が聞けたのも、対面販売のおかげです。初めてのお客様ありがとうございます。

続いて12時ジャスト。来ていただいたのは同じ大学のお友達iさん。「通学なし、ネットだけ」がウリの大学ゆえ、直接お会いするのは初めてでした。私はiさんがブログを書かれているのに影響され、このブログを始めたのです。大学に入っていなければこういう活動をすることは無かったな、とつくづく思います。

以後、12時09分、32分、46分、54分、55分、とご購入いただきました。二冊どちらも買っていただいた方も居たりして。そして意外だったのは、やはり宮島のほうが売れたということです。前日の夜中、意を決して大学でお世話になった一部の皆さんに「こんなイベントがあります」のお知らせをしたのですが、リアクションが多かったのは山岳地帯の話でした。自分でもそちらのほうが希少性が高い気がしたのです。でも、お客様に受けたのは宮島。これは大発見でした。「思ってたんと違うものが売れることがある」というのは絵付作家のMさんも仰っていたこと。面白いですね。

売上について

というわけで13時15分をもって我がブースは営業終了、撤収作業開始となりました。最後に購入してくださったのはその絵付作家Mさん!お気遣いいただき、身内大人買いをしてくださいました。うっうっ、ありがとうございます。

ここでは正直に売上数を記録いたします。2時間15分で、トータル17冊です(Twitterには16と書きましたけど間違っていました。計算凡ミス酷すぎる)。実際にお客様が購入いただいた時間は1時間10分。つまり「最初の1時間は暇」な位に考えておいていいということです。そして12時後半から続けてご購入いただきました。

冊数は他の方に比べると少ないと思います。しかし「文学フリマで20冊売れれば、まあいいんじゃない?」という話も聞きましたので、僅かな時間で17冊は良かったのではないかと。ほとんどお友達のおかげでもあるのですがw

販売終了後〜後片付けと分析

撤収時間

想像以上に早く撤収作業は終わりました。Mさんにご協力いただいたのも大きかった。そして子どもに「君の本を一つ選んでよろしい」と言っていたので、その本を探しに。同じイのブース、イ−06にいらした「ヒノモトテルオ」さんの本はMさんから子どもにプレゼントいただきました。色合いとデザインがオシャレで大人も参考になりそう。

そしてイ−08で子どもは足を止めました。すでに印刷してあって自分で組み立てる絵本(豆本)に興味を持ったのです。選びきれずに二冊買わされましたw

というわけで本選びはここで終了。本当はオ-08の「僕の休日は誰かの平日」さん、そしてC-93の「昭和のひとびと」さんのところにも行きたかったけど、もう私自身の足が限界でした。前日にヒール靴で14000歩も歩いた私が馬鹿だったのです。

外に出るとすっかり雨が上がり、青空が広がっていました。第一展示場にローソンとタリーズがあると知ったのはそのときでした。朝の雨の中では目にも入らなかった。そのまま我々は空港へ。ありがとう文学フリマ。本当は17時まで残ってちゃんと全体の片付けをすべきでした。お手数かけたみなさま、ごめんなさい。

販売実績からニーズを考える

またしても「意外だった」という話ですが、お客様は男性がほとんどでした。唯一女性の方がおひとり買ってくださったのが印象に残りました。もしかして、キーワードとして「冒険」を推しすぎたのでしょうか。ただ、宮島に関しては「カップルで行くと別れる」という噂話に端を発しているため、女性でも手を取りやすかったのではないかと考えます。ひとり、奥付にも名前を記した私の友達(これまたずっと見守ってくれた)に報告すると「私も宮島のほうが気になる。自分の地元にもそういうスポットがある」と言っていて納得。各地の「◯◯に行くと別れる」スポットは興味があるので、ちょっとテーマとしてあたためていこうかと思います。

また「冒険」よりも「旅」を推したほうが良かったかもしれません。旅は男女関係なく好む人は好みますし。

子連れ参加の感想

子連れに関しては、我が家はまだ大きい方(ここでは性別も年齢も明かしていませんが、小学3年よりは下です)なので、おむつ替えの心配もなく、グズリはそこまででは無かったです。しかしやはり後半から飽きてきて、なんだかグニャグニャ言い始めました。iPadで『将棋の渡辺くん』読ませるなど諸々やったのですが、母にかまって欲しい気持ちが爆発する瞬間があったようです。周りの皆様お騒がせしました。Mさんにもご協力いただいて心強かった。

また、開始前にお菓子など気遣ってくださった近いブースのお姉さま、ありがとうございました。お顔は覚えているけれどどこの方か把握しておらず申し訳ないです。

子ども自身は「宮島売れてよかったね」とニヤニヤしておりましたし、帰宅後「自分も、芸術が、したい!」と訴えかけてきましたし、それなりに良い刺激になったようです。ただ、次回出店できることがあったら、子どもは家族に託して来たいなとも思ってみたり。子ども自身は「ママと離れて待つくらいなら一緒に行く」と言うタイプなので、熟考の必要がありそうです。

最後に御礼と予告

というわけで、運営さん、周囲の出店者のみなさん、お友達、子ども、そしてお客様のおかげを持ちまして文学フリマを終えることができました。ありがとうございました。

今後としましては、ガッツリ売れ残りましたのでw通販したいな、と。大学の友達は「これが欲しい」みたいに言ってくれているのですが、お互いの個人情報を守るため業者をかませる販売方法を取りたい。これは友達に限らず全体的なことなのですが。よって業者をいろいろと調べてみようと思います。

あと、3作目以降も懲りずに考えています。細く長く、よろしくお願いいたします。