文化的生活の記録

「旅文学」の小さな本を作り始めました。

「裁判室みたい」と子どもは笑った

子どもを模試のようなものに連れて行った。教育ママでも何でもないはずなのだが、いまの子どもの状況を客観的に見る必要があり「一度だけだから」と飛び込みで塾のような場所へ。

保護者控え室は戦々恐々とした雰囲気。足を踏み入れるなり、他の保護者たちの頭の上から爪先まで移動する目線を感じる。ああ、品定めされているんだな…。すぐに廊下に出た。この時期風邪もうつりやすいし、と思いながら。

テストを終えた子どもが心配だった。先生の高圧的な声も廊下に聞こえてくる。傷ついていませんように。ドアが開きドッと溢れ出てくる子どもたち。我が子はニコニコしながら走ってきた。ああ良かった。どうだった?と訊く前に、子どもは沸き上がる笑いを抑えられないといった様子。「ママ、テストの部屋、裁判室みたいだったんだけど!すっごいシーンとしてて!」とゲラゲラ笑っている。

どう考えても異質な空間を、逆に笑い飛ばせたのならそれで良かった。世の中ではこれからもこんな空間にたくさん遭遇するだろう。どうかこれからも楽しんでくれ。子どもは帰宅するなりその裁判室のような部屋を絵に描きはじめた。