文化的生活の記録

「旅文学」の小さな本を作り始めました。

我が街の「シリコンバレー」

マッサージは割と好きな方だ。会社員時代は仕事帰りにフラっと立ち寄ることもあった。女子が好きそうなアロマの香り漂うビューティー系サロンもいいけれど、ほぐしが足りないことが多い。雰囲気なんかどうでもいいの。私に必要なのはプロの技術なの。というわけで老人客が多そうな鍼灸マッサージ店を主に利用してきた。

一方、夫はマッサージに関しては非常に乙女チックである。清潔なビューティー系店舗でないとダメだと言うのだ。単にお姉ちゃんにほぐしてほしいだけなのでは?と思ったりもしたが、純粋にアロママッサージが好きなようである。アロママッサージの場合、男性が男性に施術するのはなんか違う気持ち、わからなくもない(個人の感想です)。

ここのところの体と気持ちの疲れが溜まっていることに気づいたので、今日はマッサージに行かせてもらうことにした。ちょうど夫も休みで子どもを見てもらえる。ガッツリ鍼灸マッサージ系を攻めようかと思ったが「たまには女子っぽいところ行きなよ」と言われ、ここぞとばかりに新しい店を当日予約する。

結論から言うと、ここは非常に良い店だった。最初は使用する化粧品のアンケートなど書かされ「外れだったかな」「わ、エステ・痩身系のコースがある店だった、間違えたか」と思ってビクビクしていたが、いつもと違うほぐし方を採用する店で、強さも生ぬるくない、好感の持てる施術であった。アンケートを取る割には勧誘も無かった。

夏からほんの時々プールで泳いで体がほぐれたような気持ちになり「もうマッサージは行かなくても大丈夫かな」なんて思っていた。しかし実際に誰かの手でほぐされると驚きと発見があるものだ。ほどほどのタイミングで揉まれて、自分を甘やかすのも大切なことだな。つい美味しいもので自分を甘やかしてしまいがちだが、体のメンテナンスもしてやらなくては。

その店は以前マンションの一室で開業した小さなものだったが、最近数十メートル離れた大きな店舗に移転したようだった。その辣腕ぶりも気になった。かつての店舗が入っていたマンションは他にもそのような個人経営店舗がいくつか入居している。迎えにきた夫(と子ども)と「ここはこの街のシリコンバレーみたいになってるね」と笑いながら帰った。