文化的生活の記録

「旅文学」の小さな本を作り始めました。

餃子を焼く

ずっと餃子作りは苦手だった。まず、包むのが下手、具が漏れ出す。さらに焼くのが下手、皮が捲れてバラバラの屍と化す。

それでも餃子を食べるのは大好きだから負けずに作る。今日は漏れ防止のため具を出来るだけ少なくした。本当は具をたっぷりと楽しみたいけれど、欲張る気持ちを抑える。

焼くのも慎重に。一度ある程度焼き目をつけ、水を入れ蓋をする。水分がほとんど無くなった頃合いを見計らって蓋をあける。残ったわずかな水分を飛ばす。いよいよ勝負の時だ。

皮が捲れて無残な姿になるのは、フライ返しでちょこまかと取り出すためだ。だったらいっそのこと、フライパンに皿をあてがい、さっとひっくり返して一度に皿に乗せてしまうあの技術に挑戦したらいいのではないか。

そんな芸術的な、いかにも料理のデキる人がやりそうなこと、私に出来るだろうか。しかし高校時代の調理実習でクラスメイトの男子がやっていたのを目撃したことがある。私だって主婦として年月が経った。そろそろいいだろう。

手がフライパンの熱い部分に当たらぬように気をつけて皿を持ち、ある程度フライパンに近づけたところで一気にフライパンを逆さまに。フライパンを持つ手の感覚が、フッと変わるのを感じた。そして綺麗に皿に着地した餃子たち。やった!

つい自慢したくなり、他の部屋にいた子どもを呼ぶ。写真撮影をしたら味見だ。焼き立ては熱すぎるから慎重に。ハフハフ苦しみながらも今日は特別美味しい。

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