文化的生活の記録

「旅文学」の小さな本を作り始めました。

情報と商品の荒波に揉まれて

「ああ、早く明日になって勉強したいなぁ」と言い残し寝る前のトイレに向かう我が子。そこまで勉強したいのか、いや、そこまであの勉強法にハマってしまったのか……?

まるで怪しい通信教育に魅せられた人の体験談ブログ(もちろんショッピングサイトへのリンク付き)のようだが、全く違う。我が子がハマった勉強法というのは、普通に流通している市販の問題集である。ただ、この問題集とセットで利用できる無料アプリが存在する。このアプリというのが子どもを虜にしているのだ。授業動画を見ることが出来るだけでなく、キャラクターの育成ゲームも兼ねている。勉強したぶんだけキャラクターに餌をあげ育てることが出来るのだ。*1

たしかに近年、勉強系アプリが存在しているのは私もよく知っている。だが、出来るだけ紙に字を書いて勉強してほしい気持ちもある。その両方いいところ取りなのがこの商品。育成ゲームやりたさに子どももやる気を出す。難しすぎない、むしろ簡単な内容なので自信もつきやすく、基礎固めにも最適。さらなるレベルアップはまた別のものに取り組めば良い。

自分が子どもの頃にこんな商品あったらなぁ、と思いつつ、現代はサービスが増えすぎの感もある。この本の存在を知るまでにもたくさんの情報から取捨選択を繰り返してきた。色々なものにアンテナを向けること、そして判断力を養うこと、これは人生のなかで終わらぬテーマのひとつだ。生涯学ぶことを止めまいとする動きもその仲間だろう(リカレント教育など)。

寝る前に子どもが「お医者さんになって研究したいし、宇宙に行って研究もしたいし、芸術も研究したい」と話していた。「無理にひとつのことをしなくていいんだよ」と私は伝える。パパも大学時代の専攻は学問の種類でいえば二つ混ざったようなことをしていた、ママだって英語を専攻したけど仕事のときは数学や理科に関係あることばかりやってたよ、大人になって大学生になったときには芸術寄りのことをしていたからね、だからひとつの道に行こうとしないで、ひとつのことを他の学問を通して考えるくらいでいいんだよ、と。

つい熱を持って伝えてしまったけど、子どもにはちゃんと意図が理解してもらえただろうか。まだ小さいから完全には無理か。でもいつか道に迷ったとき、そういえば母ちゃんがこんなこと言ってたなと思い出してくれたらいいな。世の中は、選択の連続だ。

 

*1:学研の「おうちゼミ」という問題集。小学校1年から6年まで対応してます。ご興味のある方はhttps://hon.gakken.jp/reference/special/ouchi/index.htmlをどうぞ。ステマじゃないよ。