文化的生活の記録

「旅文学」の小さな本を作り始めました。

出張と本

例えば『クイックジャパン』のような、分厚くて二段や三段組になってて、細かい文字の本って読みにくい。けれど読み始めて乗ってきたら止まらなくて、分厚いだけに発見も多い。

あの手の本は時間のあるときに読むのがいい。そう思って新幹線や一人お茶時間に読もうとするのだが、意外と進まない。つい窓の外の景色を眺めてボーっとしてみたり。

会社員時代、数少ない出張時に『クイックジャパン』を持って行ったことがある。意外と会議は早く終わってしまって、その支店のみんなが雑務を片付けたあと食事でも…と言われたものの、待つ間特にすることもなく暇なあのとき。

とりあえず空いている席を借りたものの、ただ座っているだけ。自分の支店のように新聞が散らかっているわけでもない。電話番でも、と思いつつ、そんな時に限ってかかってこない。

仕方ないので意味なくカバンを開けるけど、出てくるのは『クイックジャパン』。あー、クイックジャパン読んじゃおうかなぁ。でもここでコレ出したらどんな恐ろしい噂になるか分かんない。カバンのファスナー部分から、表紙の長塚圭史さん・サンボマスターのボーカルさんとチラチラ見つめ合う。そんな所在ない30分間。会社員の読書の思い出。