文化的生活の記録

「旅文学」の小さな本を作り始めました。

『断片的なものの社会学』

先日読むと決めていた岸政彦先生の本、当日の晩、あっという間に読了。

断片的なものの社会学

断片的なものの社会学

 

大学の先生は当たり前だけど賢い人が多いから、大学の先生の書く文章は大抵面白い。特にエッセイは、難しく考えずとも読める題材が多いからとっつきやすいうえ、先生の賢さや構成力が活きているように思う。感覚的に言ってるだけだけど。大学の先生である岸政彦先生の本もやはりそんな印象。

本には先生の研究にまつわる話も、自身の日々の出来事や昔話も出てくる。そのすべてがまさにこの世の中に存在した、この社会の話。その生々しさが妙に胸をえぐる。社会学ってもしかしたら哲学でもあるのではないか……と感じるほど、人の生き様から見えてくるものがある。

本によると、先生は個人のブログウォッチングも趣味のひとつとされているようだ。こんなところにもお仲間がいるとは。人の波や車窓の景色をながめるたびにその街の人や生活を想像するように、ブログに巡り合いその行く末を見守る。あれ楽しいよね。

岸政彦先生の本をチェックしていたのは、以前新潮の日記特集を読んだから。岸政彦先生の日記が面白くて、にがにが日記やツイッターも読んだ。引き続き先生の著作を読むべく図書館でも借りた。流れで雨宮まみさんの本も。こうやって、色んな興味関心が繋がっていくのも良いものだ。

にがにが日記―人生はにがいのだ。― | 岸政彦 | 連載 | Webでも考える人 | 新潮社