文化的生活の記録

「旅文学」の小さな本を作り始めました。

18時、寿司屋にて

気分だけは無性にお酒が飲みたい、そんな日もある。しかし残念ながら私は体質によりアルコールが飲めないので、ジンジャーエールや炭酸水などのそれっぽいノンアルコールドリンクで凌ぐのであった。もし私がアルコール耐性のある人間だったら、その楽しさで毎晩のように酒を飲む堕落した日々を送ったに違いない。飲めなくて良かった。

夫も晩酌を欲するタイプではなく、さらに投薬中なので何となくお酒を避けているところがある(酒類を禁止されているわけではない)。しかしこの連日の暑さ、さらに早朝休日出勤、もう何か発散しなくてはならない状況。というわけで、歩いていける飲食店で食事に加え酒を飲もうということになった。

歩いていける場所でお酒が飲めそうな場所となると、我が家の場合「回らない寿司屋」しかなかった。子連れということもあり空いていたボックス席に座る。夫は酒、私はジンジャーエール、子どもはラムネ瓶で乾杯。初めて入る店だったが、意外にも子ども連れが多い。隣の席には「父親と3歳位の娘」という組み合わせも居た。お母さんは用事や仕事があって、お父さんが連れてきたという感じ。お父さんは気持ちよさそうにビールを飲んでいる。

寿司やサラダ、煮込みをつまみながら外を眺めると公園が目に入った。夏の18時はまだ明るい。子どもたちが遊び、そばでお母さんがそれを見守っている。さらにそれを見ながら寿司を食べる私たち。レジャーはこんな徒歩圏内にも存在したのだな。「パパ、顔がピンク色になってきたね」と笑いながら我が子は箸袋で折り紙をする。大人の「もう一杯」に付き合ってちょっと退屈そうだ。ラムネ瓶についてきた小さなグラスに、ジンジャーエールを分けてあげる。私たちの「平成最後の夏」が始まった。