文化的生活の記録

「旅文学」の小さな本を作り始めました。

誰も知らないところで

音楽教室で「大人の受講生のコンサートがあります」とチラシを貰った。そこで、昔からの友達がこの音楽教室系列で大人のレッスンを受けていることを思い出した。「もしかして○月○日に出るの?」と久しぶりに連絡を入れてみる。

残念ながら友達の出るコンサートでは無かったようだ。以後近況報告のようなメッセージのラリーが続く。

「ウチの子もレッスンやってるよ。今は自作曲ばかり」「ミュージシャン目指してるの?」「どうだろう?気づいたら小さい頃からずっと作曲してるから。この間初めてA-B-Aの曲を完成させたとき、泣いて喜んでた」

「いいね子どもは夢があって。小さい子は可能性があるから羨ましいよ」「大人もそこそこ夢があっていいじゃん?また発表会あるとき教えてよ、子と見に行くからさ」

「いや、絶対教えないっ!人に聞かせるものじゃないし、こういうのは人知れずコッソリやるのがいいんだよ」「えー残念。でもコッソリやるの判る気がする。私も今の趣味?はコッソリやってる」

私が「趣味?」と書いたのは、このブログを書いたり文学フリマで本を売ったりすること。書きながら、これは趣味なんだろうか?と考えてしまった。趣味というほどワクワクキャピキャピしていない。

書くのは、もはや私の習慣に近い。しかし習慣と言い切れるほど事務的なものでもない。そんなにコンスタントにネタも発生しない。心の内をさらけ出すような、人に見せたいけれど見せたくないもの。きっと友達にとっての音楽も同じものなのだろう。

その友達が遊びでサラっと楽器を弾くのを何度か見たことがある。とても上手だった。でも渾身の演奏、みたいなものは見たことがないな。私が本気の文章を友達に見せたことがないのと同じように。だから私たちは長いあいだ友達なのかもしれない。

カノン ピアノ ジョージ・ウィンストンVer. [Kanon piano ( George Winston Ver. ) ] - YouTube