文化的生活の記録

「旅文学」の小さな本を作っています。

子どもは秘密を守らない

前回のブログに書いた「ある指導員」の適性試験は無事合格した。詳細は書けないが、教育関係の地味で薄給な仕事である。しかし基本的に週一回出勤なので子どものスケジュールとも合わせやすく、台風で休校などといった最悪の事態にも子連れ出勤が可能というこれ以上ない恵まれた条件。

子どもにも「週に一回、決まった仕事に行くことになったよ。行かない日は家のなかで準備したり作業したりすると思うけど」と伝え、仕事に関するざっくりした説明をした。すると「それ〇〇ちゃんのお母さんもやってるって……あ、いや、なんでもない」と、急に動揺した反応を見せた。〇〇ちゃんというのは同じマンションに住む我が子の友達である。「もしかして〇〇ちゃんとの秘密なの?内緒にしてねって〇〇ちゃんに言われた?」と訊くと頷いた。

なるほど、子どもたちは「お母さんには『お友達に言っちゃいけない』って言われてるんだけど、ウチのお母さん△△なんだ。あ、これホント内緒にしてね?」といった会話を日頃から繰り広げているのか。よくそんな笑い話を耳にすることがあるけれど、職業に関してもそうなのか。

ここで判明したのは〇〇ちゃんのお母さんも「ある指導員」に近い仕事をしていること。そして我が子もそれなりに我が家の情報を〇〇ちゃんに漏らしている可能性が高いということだ。大学や単発仕事のことならまだしも、「だいたいママはスマホ見ながらゴロゴロして、そのうちウトウトし始める」とか要らぬ情報(真実)を伝えていたらどうしよう。

法令遵守が一層厳しい現代においては、自分の子どもにもしっかり情報漏えい対策をしておかねばならない。大企業の御曹司がうっかり親のパーソナルな情報を外部に漏らしてしまうなんてこと、結構ありそうだし。それが企業の存続に関わる大惨事を招く……そんなあらすじの二時間ドラマが一つや二つ既に存在しそうな気がする。