文化的生活の記録

「旅文学」の小さな本を作っています。

文学フリマ東京:お礼と出店レポート(長文)

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おかげさまで「第27回文学フリマ東京」に無事出店して参りました。友人たちの協力とご来店&ご購入いただいた皆さんのおかげで充実した時間となったこと、感謝申し上げます。二度目の参加・初の長時間滞在だったからこその喜びや発見もありました。詳しくレポートさせていただきます(長いので目次がありますよ)。

 設営はやっぱりドタバタ

会場へのアクセスや場内での立ち回りも前回で慣れたと思いきや、いざブースの設営となると気が焦るのは何なんでしょうね。頭の中で構想を描いていたのに、登山リュックからどう物品を出すか、などと悩んでいるうちにモタモタしてしまいました。

1ブースの半分で、我が子が椅子にドッカリ座り、配布された広告を眺めたり「おつりボックス」を組み立てたがったりと、世話しながら行ったためでもあります。あとで写真を見たら、ポスター曲がってるし!動揺と疲労で化粧は落ちるし!

設営のスムーズさや設営後の荷物の扱いを考えても、荷物入れ用の大きなボックスを足元に置いておくといいかもしれないと思いました。もちろん、これは私の場合であって、みんなに当てはまるわけではないので、あしからず。

いよいよ開場、ブースの周囲は?

開場直前のお約束、隣ブースの皆さんにご挨拶のコーナー。早速挨拶を……と周囲を見回すと、あれ?なんと当ブースの両隣、どなたもいらっしゃらない!そんなこともあるのか。結果的に向かって右隣の方は数時間後にいらっしゃいましたが、左の方は来場なさらず。というわけで我々は比較的余裕を感じる過ごし方が出来たように思います。

後に配布された公式パンフレットを見ると、いくつか予備ブースがあるのがわかりました。パンフ印刷前に出店キャンセルがあったのか、はたまた意図的に余裕をもたせる構成になっているのかは私には不明です。しかし、今回文学フリマ史上最多の出店数ということで、予備ブースという人の少ない余白があったことで気分的に助かった気がします。

とはいえ、Twitterに書いたように「子どものために登山用テーブルと椅子を出す」のはさすがに無謀でしたね。背後のブースの方もいらっしゃいますし、その間に移動のための通り道が必要。というわけで、登山用の椅子だけ出しました。ヘリノックスのチェアゼロは子どもにちょうどいいサイズ感です。持ち歩きも簡単。

新刊本の印刷仕上がりと既刊本の増刷

今回、一年前に販売した一冊目および二冊目の在庫と、新刊の三冊目を販売しました。新刊は印刷会社から会場に直送手配しており、当日に仕上がったものと初対面。うまく出来ているかどうかワクワクドキドキハラハラしておりましたが、無事出来上がっておりました。表紙のPP加工もキレイ。でもPP加工することで表紙が曲がりやすいかな?と思ってみたり。丈夫さと美しさを取るか、曲がりのなさを取るか。今後の課題です。

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そして二冊目の在庫があと数冊だと、出店数日前に気づいてしまいました。二冊目は宮島に関する本。2月の文学フリマ広島でも販売するのだから増刷しておけばよかった。ちょ古っ都さん(印刷会社)に新刊と一緒にオーダーすれば、なおよかったのに!広島では必ず増刷し販売します。

二度目の出店、お客様は?

開場後、かなり早い段階からお客様に来訪・購入していただきました。本当にありがとうございます!お顔見たことあるなと思ったら去年もご購入いただいた方だったり(あなたのことですよ!ブログも見ていただきありがとうございます!)。初めてのお客様にも手にとっていただいたり、購入いただいたり。やはり長時間販売するものだなと思いました。当たり前か。

新刊も既刊もまんべんなく、多くの方にお買い上げいただきました。三冊目の『A 18kipper』は、同じ18きっぷ経験者の方に何名か手にとっていただいて。そのエピソードをお聞きするのも楽しい時間でした。一冊目の『Hoytard1996 山岳地帯への旅』は高校時代のアジアへの旅がテーマ。「なんでこんなところに行ったんですか!?」って驚く方も。もう、おっしゃるとおりです(笑)。

こうやって対面で読者の方と話せるってすごいことですよね。ブログだけじゃ出来ない面白さ。だからみんな文学フリマが好きなのか。二度目にしてやっと文学フリマの楽しみ方の入口に立った気持ちです。

見守ってくれた仲間たち

リアルの友人たちも様子を見に来てくれました。ある芸術大学の通信教育部在籍時の仲間たちや、プライベートを知り尽くした長年の友人まで。見守ってくださって本当にありがとう。

中でも、最初から最後までまるで「妹の出店を手伝うべく駆けつけた姉」のようにずっと付き添ってくれたMarさんには厚い感謝を述べなければなりません。文学フリマに出店する前、最初の段階からずっと見守り励ましてくださいました。彼女も芸術大学の仲間の一人です。同期入学・同時卒業の戦友であり、もはや親族レベルのお付き合いなんですけれども。彼女はMar Mareという名義で西洋磁器絵付の創作を続けています。我が家でも彼女のお花箸置きを愛用中。和にも洋にも合いますよ。

→Marさんのブログ:Mar***Blog
→販売サイトCreemaでも買えます!marmareの販売中作品一覧 | ハンドメイド通販・販売のCreema

そして他の大学仲間たちには会場1Fで販売していたカレーを買ってきてもらったりとパシらせてしまいました。申し訳ない、けど助かった!ありがとう!ターリー屋さんのカレーは冷めても美味しくて、本気のカレーの味でした。

そんな彼女たちには文学フリマ自体も楽しんでもらえてよかったなあと思います。戦利品を見せてもらって「ほうほうこんなものも売っているのか」と参考になりました。「これ大学のレポートにも使えそう*1」と選んだものや、変わった形の本、そして同じように大学で芸術を学んでいる人々の本など、個性あふれる収穫内容でした。

そして、大学の友人ではない長年の友人について。本を見せるというのは照れもありましたが、来てもらえてよかった。同じ環境で過ごしていた頃、その場で一番本に精通していたのが彼女だったのです。「この本良かったよ」と教えてもらっていた思い出が蘇ります。この活動を見てもらうべき人に見てもらえました。

私の戦利品〜周囲のみなさんとの交流

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私も「ちょっとチラシ置いてくる」などと言いながらMarさんと我が子に留守番を頼み、その帰りに『LOCUST』『ビンダー vol.6』を購入。どちらも事前にリサーチして興味を持っていました。『LOCUST』は同じ地域や旅をテーマにしていらっしゃるところが気になって。実際読むと、とてつもない完成度。まるで雑誌。内容も面白すぎる。

『ビンダー』はレトロゲームやそっち系の業界に興味のある夫へのお土産です。私も読む予定。楽しみ。

クルミドコーヒー」さんの珈琲も必須。いままで珈琲ネタをこのブログで散々書いてきたわけですから。

そして2つお隣のブース、カ-22「ペレグリノス」さん。お隣のブースが空いていることから、ペレグリノスのお一人tunocoさんと実質お隣同士。みなさんとお話することができて嬉しかったです。ペレグリノスさんはサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路をテーマに本を作られています。ザ・旅行記!しかも聖地巡礼だなんて、かつて大学で履修した授業のひとつである「西洋美術史」の記憶が蘇ります。

少し読み進めているところですが、細かく準備から感想まで記録されているのが実にリアルで、旅の息吹が存分に感じられます。聖地巡礼となるとお遍路さんのように歩くわけですから、グッズの準備は登山に近い。つい親近感をおぼえてしまいます。今回はtunocoさんの記録が載っている『晴れの日も、雨の日も 2』を購入しましたけど、来年の11月、同じように出店されていたら間違いなく1を買いに行きます。

そんな、周囲のみなさんとの交流も文学フリマならでは。前回は子どもの持久力の都合上トイレ近くに出店させていただいたし、時間も13時15分までと短かったからここまでお話したりできませんでした。長時間、ばんざい!(といっても16時までしか居られませんでしたが…)

 これからの活動〜夫にカミングアウト

無事出店を終え日常生活に戻りました。相変わらずGWの予定は未定のため次回5月の文学フリマ東京は難しいのですが、来年11月に確定した文学フリマ東京には必ず出店したいと思っています。

その前になりますが、2月には初開催の文学フリマ広島があります。これに出店がすでに確定しています。お客様がどのくらいいらっしゃるのか、どんな規模なのか、全く想像できませんが、出来る限り頑張りたい。今度は設営か後片付けどちらかお手伝いしなくちゃと考えています。

広島での新刊は構想中です。でも「昔の話を振り返る」スタイルではなく、今のものを存分に取り入れたい。過去との比較ができたらなお良い。比較してこその研究である(というのも我が大学あるある)。

夫にはずっと「文学フリマに行ってくる」とは伝えていましたが、本を売る話はしていませんでした。しかし今回帰宅後にカミングアウト。夫は「えっ!すごいじゃん!」と概ね好意的で安堵しました。でもペンネームを笑われた!だから恥ずかしくて言えなかったんだよ!

何かに挑戦し続けることは、夫や我が子にも少しは良い影響を与えることが出来るんじゃないか、そうあったらいいな。これからも自分にできることを続けたいと思います。続けることの大切さを実感した一日でした。

以上、長文失礼しました!

*1:卒業していてもレポートネタを探す癖が抜けないのが我々の「あるある」