文化的生活の記録

「旅文学」の小さな本を作っています。

そして春

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駅で指名手配犯のポスターを見つけた我が子が「こわいね」と言う。そうだね、犯人だからね、ウキウキ楽しそうな写真は無いんじゃないかな。笑顔の写真もあるけど、白黒というメリハリある色に極悪な罪状が並ぶとおどろおどろしく見えるのだろう。

「もし犯人が死んじゃってたらどうやって逮捕するの」とも聞かれた。「それは被疑者死亡で書類送検されるんじゃないかな」と書類送検の意味とともに説明する。「でもママの法律の知識は二時間ドラマで仕入れたものだからね。間違ってたらゴメンね」と付け加えて。

駅からいつもの音楽教室に向かう。この春休みは毎日グランドピアノに触れている。通常のレッスンのない日も、グランドピアノを時間借りしているからだ。長期休暇のイングリッシュスクールなどは今回全く入れず、次のコンクールに向け毎日グランドピアノに触れたらどのような効果があるか試してみたかったのである。

練習のあとは公園で昼ごはんやおやつなど、のんびりと過ごして帰宅する。この数日で一部の桜が花を開かせ始めた。その花の増える様子を定点観測のように毎日眺める。我が子も心なしかピアノの音が良くなってきた気がする。

他の草木や花でも季節の移り変わりや年月の経過を感じることができるけれど、より実感できるのは桜だろう。厳しい冬が暖かい春に変わる象徴のような。日本では年度の変わり目。子どもも進級を控え、またひとつ成長したのだなと思う。

「ママ、『あくまでも』ってどういう意味?悪魔?」「哲学って何?」質問もよりグレードアップしてきた。私もその成長に付いていかねばならない。