文化的生活の記録

「旅文学」の小さな本を作っています。

新装版リリース(Mac縦書きの死闘と共に)

つねづね、自分の制作した最初の2冊(『Hoytard1996』『あなたの知らない宮島』)のことが気になっていた。サイズにこだわったゆえに他の書籍に比べて扱いが難しい。飾れる本をと思って作ったのだが、本棚に入れる場合のことをもっと考えるべきだった。また、3rd、4thの「A5のしっくり感」もあり、いつかA5に統一したいと考えるようになっていた。

さらに、最初の2冊は初期ゆえ著しくデザインの出来が悪い。「今もだよ」と言われそうだけど、特に最初は。これは私の技術とセンスの無さが原因だ。さらに、文書作成ソフトでおなじみの「Word」で作ったため、縦書きの小さな「っ」の配置が何とも見苦しい。私の使用マシンはMacBook AirMacと縦書きは相性が悪いのだ。

当時もこの”「っ」問題の解決”に向け検索しまくったのだが、先人たちの嘆きが発掘されるばかり。おっと、先人とは本来亡くなられた方を指す言葉でありこういう時使うべきではないのかもしれないが、敢えて使わせてもらう。小さな「っ」と戦い破れていったものたちの亡骸が「俺の屍を超えていけ」と言っているようだから。私はそれに手を合わせ、同じように死んでいったのである(要は、諦めてWordを使いましたということ)。

3rd BOOK『A 18kipper』はミクシィからの引用もあり横書きがしっくり来たのでMacのPagesで良かったが、前回の4th BOOK『BRANCH_HIROSHIMA』は「やはり縦書きでなければ」「屍になっている場合ではない!」と腹を括り縦書き用ソフト「stone」を導入。これはライティングソフトとして使いやすく、PDF化しても見た目が美しい。しかし写真を取り入れたページを作ることができない。よって、写真ページは「Pages」、文章ページは「stone」というデュアル体制での制作となった。使い勝手も悪いし、美しさとしても100%ではない。これはいけない、お金をいただく本を作っているのに!

という訳で「Adobe様にお金を払う時期が来たのだな」とinDesignというソフトを導入した。いまだ辛うじて放送大学に籍のある私は、学割でAdobe Creative Cloudを購入。いわゆる「サブスクリプション」という月額方式でソフトを利用している。ああ、買い切りが良かった。MicrosoftのOfficeにしても、最近はサブスクリプションが多すぎる。

一度inDesignを試して挫折した過去があったので「また無理かも」と諦め半分で作業を進めたが、意外と大丈夫であった。もう十数年も昔にPhotoshopをいじっていた感覚が残っていたせいかもしれない。Adobeが公開しているinDesignの使い方動画も参考になった。


【InDesign入門】チラシを作る方法 1/11 新規ドキュメントを作成する|-アドビ公式-

日頃デザインや編集のお仕事をされている方には基本の基本なのだろうけど、素人には勉強になった。

ちなみに、このinDesignを導入した直後にPagesが縦書きに対応したニュースを発見した。後の祭り。まあいいのだ、美しい本への追求なのだ……(再び屍のようにボロボロと崩れ落ちたのであった)。

ツイッターで嬉しげに呟いたりもしていたのだが、『Hoytard1996』の在庫があと僅かになったタイミングで2冊同時にinDesignの作業を進めていたところ、先に『あなたの知らない宮島』の在庫が0になった(ありがとうございます!)。というわけで印刷の発注をかけ、5月15日に手元に届く予定だ。従って15日発送で新装版をリリースする運びとなった。

新装版ではあるが、中身はそのままで読みやすくなったと思っていただければ良い。

★初版は[表紙+本文=38p(巻末カラー8p)A6横綴じ]でしたが、新装版[表紙+本文=34p(巻末カラー7p)A5]にて今回リリースします。
★サイズが大きくなったためページ数が減少していますが、中身は全く一緒でお値段も変わりません。
★フォントや配置の変更・ルビを追加・写真の拡大をし、読みやすくなりました。

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↑表紙は白い縁があるようなイメージ。パソコン画面と違い、スマホのBOOTHアプリから見ると、画像の背景が黒くなるのでよく分かる。

 

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↑裏表紙。文字が切れているのは意図的。「好評につき」なんて文章を入れてしまっているけれど許してほしい。そもそもこの本は1st BOOKのついでにリリースしたもの。まさかこんなに興味を持っていただけるなんて思っていなかった。

これまでの初版本をお持ちの方には「えー、大きい本が良かったよ」とがっかりさせてしまうかもしれないが、どうかご容赦いただきたい。「この初版本持っているよ」と自慢に思っていただけるように、これからも精進を重ねて参ります。

↓最後にもう一度通販サイトへのリンクを。試し読みもありますよ。