文化的生活の記録

「旅文学」の小さな本を作っています。

本の手触り、スマホの手触り

結局10月中に作業完了できぬまま11月を迎えた。新刊の入稿締め切りまであと4日、最後まで足掻いている。モニター越しではなく、いわゆるゲラ、印刷した状態で作ったものを見ていると言い回しの不自然さが湧いて出てくる。地図も追加で描きまくりだ。目が痛い。

でも息抜きにスマホを触ってしまう。少し前にiPhoneをSEから8に買い換えたので手触りが違う。音楽をかけながら画面をスクロールしていると手に音楽の振動が来る。音が聞こえない人も楽しめそうでいいなと思う。

そこで思い出すのは小学生のころ教室に置いてあった『遥かなる甲子園』という漫画。沖縄の聾学校の少年たちが野球部を作り甲子園を目指す話(思えばこれは私と野球との出会いでもあった)。事実をもとにした話で、確か映画化もされていたはず。あの話に出てくるマドンナ的存在の女の子が、耳が聞こえなくともスピーカーに手を当て音楽を楽しむというエピソードがあった。

私の最近のお気に入りはKing Gnu。若い子の音楽と思いながらもハマってしまった。歌詞がそこまで厨二病じゃないのも良い(ちょっと厨二病くらいがリアルな若さだよなとも思う)。そしてミクスチャー具合が好み。Queenっぽい要素もあるんだよな。クラシックなど多ジャンルの顔が見えてワクワクする。

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よって今回の新刊を読んでいると、製作過程での家族との日々やスマホの画面を撫でながらKing Gnuの音楽に触れていた感覚に陥る。きっと本になって読み返しても同じだろう。同様に他の本にもそんな読書の思い出や空気があることを再確認する。私の新刊も誰かの思い出に一役買えれば幸いである。

↑新刊の表紙・裏表紙はこんな感じです。

文学フリマ東京のブース位置も確定。いよいよだな、と身の引き締まる思いです。

↑店主じゃなくて田中支配人だったわ…という、どうでもいい補足をしておきます。