文化的生活の記録

「旅文学」の小さな本を作っています。

季節に置いていかれても

トイレットペーパー、ハンドソープ、除菌スプレー、珈琲、おやつ、米、本、ノート。これらは自粛生活で消費ペースが速くなったもの。ハンドソープは売り場の棚がガラガラ。いつも使っていた泡ハンドソープの詰め替えも当然無く、固形石鹸でやり過ごしている。

耐え忍んでいるように見えて、時間もあっという間に過ぎていく。やるべきことが案外多いのだ。暇な時間もつい、子どもの学習法や新型コロナ関連の情報を追ってしまう。ついこの間まではマスク職人状態だったが、ある程度作り終えた。すると脳は次のことを探し始めるのだろう。それは自粛の日々に限ったことではなく性格的なものもあるだろうが。

朝食後に子どもの布団シーツを洗うべく作業していると、ラジオから山崎まさよしの曲が流れてきた。昔流行ったような気がするこの曲、久しぶりに耳にしたら何だかゆっくり聴きたくなった。布団の上に腰を下ろしてみる。白いレースカーテンを通して窓から差し込む光、そこに舞う細かい塵。洗面台のあたりから夫の身支度の音がする。子どもはキッチンのテーブルで友達に手紙の返事を書き始めた。

外は6月の気温だという。人類が季節に置いていかれたような気持ち。だがそれを憂いても何も始まらない。この曲が終わったら家事の続きをするぞと自分に言い聞かせつつ、しばし頭を休める。